1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

2017-01-01から1年間の記事一覧

福岡伸一「動的平衡3」

選書の理由 福岡先生のこのシリーズは読まずにはいられない.また研究や普段の仕事にやる気を出してくれて,センス・オブ・ワンダーの気持ちが盛り上がってくることを期待して読み始める. 書評 一気に読み終えた.最初に「動的平衡」シリーズと出会った時と…

福岡伸一「生命の逆襲」

選書の理由 福岡先生の本を手に入り続けるか,飽きるまで読んでみる最中.研究や仕事で苦労したり悩んだりして,それでも努力を続けている人の話は活力とやる気をくれる.この本からもそんな気力をもらえたら儲けもの. 書評 福岡先生が日々感じていることを…

ユヴァル・ノア・ハラリ「サピエンス全史 上」

選書理由 読書芸人で紹介されていて読んだことない分野だったので購入してみた. 書評 ホモ・サピエンス発生の話から最後は近代の帝国の話まで非常に幅広いというか時系列的に長い話がまとめられていた.最初のホモ・サピエンスがネアンデルタール人などの他…

福岡伸一「変わらないために変わり続ける」

選書の理由 最近,福岡先生の著書は文学(物語)と認識している.描画される文の綺麗さや表現はとてもサイエンスを書いているとは思えずあたかも小説を読んでいるような気にさせられる.好きな作家が見つかればその人の著書は気がすむまで読みたくなるのでその…

養老孟司「遺言」

選書の理由 書店でタイトルが目についたので購入してみた. 書評 最近養老作品はあまり読んでいなかったけど,これは面白かった.イコールを生み出した人間,”同じ”を作ろうとする意識.コンピュータの話はちょっと飛躍している感があったが,都市化により多…

福岡伸一「動的平衡2」

選書の理由 福岡先生の著書はいつも内容的にはサイエンスなのに物語性に富んでいて読みやすいし,何かを考える上で非常に示唆的なことが多い.今回もそんな刺激を求めて読んでみる. 書評 いつも通り物語調で進んでいくサイエンスの本になっていた.これは出…

福岡伸一「できそこないの男たち」

選書の理由 福岡先生の物語性のある生物学の本は読んでて心地好いし,生命とは,生きるとは何なのかについての示唆を与えてくれる.要するにやる気を出したい時に読む本. 書評 とても面白い本だった.この本を読むと男と女というものの考え方が大きく変わる…

眉村卓「僕と妻の1778話 メモリアルセレクション52」

選書の理由 読書芸人で紹介していた本の内,一冊だけ読んでみたいと思えたので購入.番組で紹介されていたのは新書だったがどうも品薄で手に入りにくいようなのでこちらの文庫で我慢.噂では月末に買えるようになるんだとか... 書評 著者は1日一つ物語を…

福岡伸一「生命と記憶のパラドクス」

選書の理由 福岡先生の苦労した実験話,研究中に思いつく仮説や生命というものに対する考え方をしると自然と自分もやる気が出るため久しぶりに読みたくなって,まだ読んでいない一冊を購入. 書評 これまで読んできた「動的平衡」などのように理系の固い話か…

「もの言えぬ時代」

選書の理由 複数の有識者の意見だったので、偏りは小さいだろうと思って試しに購入。 書評 共謀罪についての本だった。ほとんどの人が共謀罪に反対でとってつけたように賛成している人の意見が中頃に一つだけあった。それも絵に描いたようにうっすい理由で。…

池田善昭 福岡伸一「福岡伸一、西田哲学を読む」

選書の理由 久しぶりに福岡先生の文章・思考に触れてみたくなって購入。 批評 ピュシスとロゴスという考え方について最後は時間という概念が今の自然科学からいかに無視されているかというのが腑に落ちる内容だった。ダイアローグ形式ということもあって内容…

森博嗣「ペガサスの解は虚栄か」

※ネタバレ注意 選書の理由 森先生のこのシリーズは無条件購入。このシリーズは人間とは何かを色々考えさせられるので非常に面白い。 書評 人工知能いが希望的観測をして演算から導かれる事実を見誤る。それを修正するために他の先輩人工知能が指導を行う。学…

稲盛和夫「活きる力」

選書の理由 稲盛氏のこの手の本は仕事に対するやる気を思い出させてくれる。仕事に対するひたむきさ・誠実さについてこれだけ真剣に向き合っている人がいるということだけで十分な励みになると思う。今回もそんな内容に期待して購入。 批評 鹿児島大学での稲…

伊坂幸太郎「ホワイトラビット」

※ネタバレ注意 選書の理由 伊坂作品は無条件購入 書評 時系列が飛んだり、やたらと説明文が多かったのが印象的だった。余計な話が多い方が物語として厚みを増すのはその通りだと思うけどわざわざ記述してくれんでも良いよ。 内容としてはいつもの伊坂作品通…

石田衣良「裏切りのホワイトカード」

※ネタバレ注意 選書の理由 このシリーズは無条件購入。 書評 面白かった。いつも通り一日というか半日で読み終わってしまった。最近のこのシリーズを読むと、社会問題をほんの少しだけ実体験に近く、浅く、広く知ったんだろうなという感覚になる。小説を読ん…

東野圭吾「マスカレード・ナイト」

※ネタバレ注意 * 選書の理由 東野圭吾氏の新刊は無条件で買い。 書評 LGBTが主題だったのかと思いきや、最後は警察批判だった。今回は主人公の閃きとかではなく物語が平穏無事に終わったのはヒロインの習慣だった。まぁシリーズ物ならこういう回があってもい…

日高祐介「組織の毒薬」

選書の理由 人に勧められたので試しに読んでみる。 書評 とても面白い本だった。内容的にはよくあるどう組織をまとめるかとかどう組織をマネジメントしていくかみたいな話だったけど、社員に対して発信していた内容がそのまま本になっているので、とてもリア…

酒井嘉昭「ジオマーケティング戦略」

選書の理由 読んでおく必要がありそうだったから。 -メモ ジオデモグラフィックス、要注意単語 様々なオープンデータから売上予測モデルを作成する方法を見ることができた。商圏分析は消費者の特徴も考慮に入れるともっと面白いものが見れる。遠くから来る人…

森博嗣「MORI Magazine」

選書の理由 最初は買うつもりなかったけど、書店で数回見かけるうちに深層心理に残ったらしく購入。 書評 内容は著者の作品でいうとエッセイに近いものだった。ただ昔と比べると最近わからなくなっている著者の現状が少しだけ垣間見れる。 -メモ

半藤一利 佐藤優「21世紀の戦争論」

選書の理由 池袋のジュンク堂書店で偶然見かけたので購入。本来は半藤一利氏の「文士の遺言」か立花隆氏の著書でも買おうと思っていたが本を手にとってみたところ今ひとつピンとこなかったのでこちらを購入。 書評 面白かった。日露戦争後から現代まで続く日…

立花隆「がん 生と死の謎に挑む」

選書の理由 久しぶりに立花先生の本を読んでみたくなったので購入。久しぶりだったので自分が医療系の話に弱いの忘れていた。電車の中とか外では読めない。貧血起こして倒れるかもしれない。 書評 著者が冒頭で説明しているが、本書はNHKで放送された番組の…

赤坂真理「愛と暴力の戦後とその後」

選書の理由 まとめアプリで紹介されているのを見て購入。新宿のbook1stにたまたまあったから購入したが、もしなかったら買っていなかったかもしれない。 書評 論理展開よりも著者の感情が全面に出ていて非常に読みにくかった。思いつきをメモに残していって…

甲野善紀 養老孟司「古武術の発見」

選書の理由 まとめアプリに出ていて気になったので購入。養老先生の最近の著書はあまり好きではないけど本書は結構前のものなので期待。 書評 あまり読んだことのない内容の本だった。基本的には身体と精神の話で現代の日本人がいかに身体を意識の外に置いて…

畑村洋太郎「技術大国幻想の終わり」

選書の理由 まとめアプリで見かけたので買ってみた。日本が技術大国だった時代などとうの昔に終わってる感がしているのと、こういう否定的できつめなタイトルの本って重箱の角つつくような批判ばかり繰り返して中身が伴ってないことが多いのでちょっと不安。…

伊東乾「人生が深まるクラシック音楽入門」

選書の理由 まとめアプリに出ていたので気になって購入。30万のオーディオ機器1セットは持っていても、クラシックはこれまで何回かチャレンジして見ても、未だに良いと感じられていないので方向性を変えて知識の面から興味が持てるか試して見る。 書評 とて…

「僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう」

選書の理由 ニュースキュレーションアプリに出てきたのと以前書店でよく見かけていたので思い切って購入。新宿のbook1stを探したがなかったので神保町の三省堂で見つけた。 書評 タイトル通り数人の先生方が苦労話をしてくれる本だったが、何者でもない頃の…

「グローバリズムが世界を滅ぼす」

選書の理由 ニュースアプリを見ていたら出てきて、書評が面白そうだったので購入。もしかしたら自分が常々思っていることに近しいことが書いてあるんじゃないかと期待。 書評 端々にとても強い言葉が使われている。また比較対象となる相手についてはネガティ…

牧村康正「「ごじゃ」の一分」

選書の理由 ニュースアプリでたまたま見かけたのと、最近読んでる本とは違う傾向のものを読んでみたくなったので購入 書評 "だろう"、"かもしれない"、"らしい"第三者の書いた自伝ほど信憑性にを疑いたくなる内容はない。基本的に賞賛の嵐だったけど、内容が…

福岡伸一「もう牛を食べても安心か」

選書の理由 福岡伸一先生の著書を色々読んでいる中で、今日たまたま書店の本棚に並んでいるところを見かけたので購入。本当は違う本を探しに行ったけど、それはなくて代わりにこの本が会ったので何かの縁だろう。 書評 今は全くと言って良いほど報道されなく…

シュレーディンガー「生命とは何か」

選書の理由 先に読んだ福岡伸一先生の「生物と無生物のあいだ」で紹介されていたので福岡先生の一連の書を読む間に挟んで読んでみる。 所感 本のタイトルになっている「生命とは何か」という問いに対してシュレーディニガーは原子の振る舞いを説明する物理学…