- 選書の理由
福岡先生の著書はいつも内容的にはサイエンスなのに物語性に富んでいて読みやすいし,何かを考える上で非常に示唆的なことが多い.今回もそんな刺激を求めて読んでみる. - 書評
いつも通り物語調で進んでいくサイエンスの本になっていた.これは出版された当時に読んでおけばなおのこと面白かっただろうなぁと思った.前巻「動的平衡」の記憶が若干は蘇ってきた,というか確かDNA,RNAという言葉の意味を正確に理解したのは「動的平衡」を読んでだった気が今更ながらにしてきた.そういった意味ではこの本の位置付けは動的平衡とは何かというよりもどちらかというと,社会に対する警告の要素が強くなっているように感じる. - メモ
まえがきが既に本編かと思えるぐらい面白かった.短編の物語集を読んでいるような気持ちにさせてくれた.
遺伝子がわずか4つのヌクレオチドで構成されているというなら将来的にコンピュータも{0,1}の2種類の信号ではなくて4種類にした方が色々都合がよくなるのかもしれんなぁと漠然と思った.