1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

大江健三郎「ヒロシマ・ノート」を読んだ

聞いたことある書だったので読んでみた. 自分が生まれる20年前の話で,当時の雰囲気がわからないからというのと加えて著者が小説家ゆえに表現が独特すぎていろんな箇所が難解だった.もう少し直接的な表現で描いてくれた方がわかりやすいのではというところ…

小林多喜二「蟹工船」を読んだ

ちょっと気になって読んでみた.この時代の話を聞くといかに労働者が搾取され社会主義が入り込むよちがあったかがわかる. 現代でも貧困層に説いたら共感されるんやろか.

安部公房「壁」を読んだ

昭和の名著を読んでみようと思って読んだ一冊.まったく肌に合わなかった. 何を描きたかったはわからんでもない気がしたけど,とにかく今読むのは合わない色褪せた感じの作品だった.おそらく発表された当時にはインパクトのある作品だったのだろうけど,現…

吉本ばなな「キッチン」を読んだ

なんとなく懐かしくて読んでみた本.表立っては書かれてないけれど”死”が見え隠れするような内容だった.いろんなことが直接的ではなくて間接的に表現されているのはよくわかったけど,よさとしてはイマイチだった.この前によんだ三浦綾子の方が重厚で考え…

三浦綾子「銃口」上下を読んだ

氷点,続・氷点,塩狩峠に続く4作品目を読んでみた.なかなかに面白く,このぐらいの時代の人の考え方だとすんなり入ってくることがわかった.これより以前の明治とか戦前ぐらいだと隔たりがありすぎてよくわからない.逆に現代だと軽く感じるので戦後ぐらい…

三浦綾子「塩狩峠」を読んだ

なぜか子供の頃に感じていたこと思っていたことを思い出すような一冊だった.昭和初期ごろの小説とか自分に合ってるのかもしれんと思わされた.夏目漱石とかはちょっと遠すぎるけど,このくらいの時期の小説はいいのではないだろうか.

乙一「サマーゴースト」を読んだ

久しぶりの乙一作品.すぐに読めてしまうような本だけど最後手が止まらなくなったのと泣きそうになってしまった.もうちょっと長くてもよかったな.

三浦綾子「続氷点」上下を読んだ

「氷点」の続編.「氷点」でもお腹いっぱいだったので特に読むつもりなかったけど暇だったので読んでみた.これはこれでなかなかに濃厚で面白かった. 「何度も手をかけることだ.そこに愛情が生まれるのだよ.ほうっておいてはいけない.人でも物でも,ほう…