1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

2019-01-01から1年間の記事一覧

乙一「シライサン」を読んだ

ひっさしぶりの本格ホラーだった.短編集かと思ってたけどしっかりとした書き下ろしで時間軸行ったり来たりしながら最後繋がって面白かった.ただGOTHみたいにもう少し登場人物のキャラがたってるとよかったなと思った.ライターのおっさんとか奥さんの前に…

野村克也「プロ野球 堕落論」を読んだ

ノムさんの言いたい放題な著書.読んでみて確かにと思う内容もあれば??となる内容もあった.前者の最たるものは野球は頭を使うスポーツという考え方.一球一球の間に休息があり,その間に頭を使うという話はおもしろかった.後者の最たるものはリクエスト…

純喫茶めぐり 備忘録

読書に最適な喫茶店を求めて.. 色々行ってみた所の備忘録.思い出したようにまとめるので一部記憶違いなところがあったりするかも. 著:2019/11/10 w = 無料wifiあり, m = モーニングあり 自家焙煎珈琲 凡 最適解の一つ.適度に人が入っているものの,13…

森博嗣「神はいつ問われるのか?」を読んだ

WWシリーズの最新作.森博嗣のシリーズはやはり主人公の思考が描写されているシーンが格別に良い.今回もいつも通りよかった.ただ登場人物の立場,名前が色々と変わっているのを失念しているのでもう一度Wシリーズの最初から読み直そうかしら. 今回は試し…

ファラデー「ロウソクの科学」を読んだ

ノーベル化学賞を受賞した吉野さんが読んでいたことで有名になった一冊.身近な物質(ロウソク)が燃焼するときの様子から酸素や水素,二酸化炭素に至るまでファラデーが実験を通して現象を説明している.内容的にはファラデーが実際に実験を行った内容を本…

上原浩治「OVER」を読んだ

本人もツイッターで紹介していた自叙伝っぽい一冊を読んだ.やはり自身で描かれたものは質が圧倒的に良い.シーズン中の突然の引退までの氏の葛藤がよくわかったのと,今のプロ野球選手たちの傾向・雰囲気みたいなものまでリアルに伝わってきた.やっぱ交流…

石田衣良「絶望スクール」を読んだ

定番の池袋ウエストゲートパークシリーズの最新刊.最近の傾向どおり毎回旬な社会の問題がクローズアップされているスタイル.今回のメインは4つ目の外国人留学生の問題かな.つい最近テレビで特集もされていた内容. テーマの重要性はわかるし問題提起され…

フロイト「夢判断(上)」を読んだ

「精神分析入門」に続いて読んでみた.少量の事例から膨大な考察・仮定がなされており非常に面白い.研究の根底となっている”病気の症状の形成物が解消されると,症状が一気に解決する”という前提は非常に納得感があった. ただ読み進むにつれて夢の分析に違…

フロイト「精神分析入門」上・下を読んだ

キュレーションアプリに出ていたので読んでみた. 案外面白かった.特に意識を超自我・自我・無意識に分けて無意識の存在を明文化しているところが精神分析の価値だろうと思われた.また無意識の懲罰的な振る舞いによって物事の成否が決められている可能性に…

「岩田さん」を読んだ

任天堂の社長で数年前に亡くなられた岩田聡さんの言葉を集めた一冊.3DSやWiiが出て任天堂が今の地位を確立していく時期に岩田さんがどんな意識で動いていたのかがよくわかる一冊だった. 特に今の延長に未来はない,人をハッピーにしたい等のフレーズが印象…

稲盛和夫「心。」を読んだ

その名の通り心が洗われるような本だった. 嫌なことがあってもこれぐらいで済んで幸運だった,業が消えたと思って生きていこう.

伊坂幸太郎「クジラアタマの王様」を読んだ

久しぶりの新刊. 最初の方は村上春樹作品かと思うような始まり方で面白かった.日常描写では昨今の炎上やそれに疎い老害のネタなどが出てきて辟易するが,案外物語の展開が早く早期円満解決してしまうため特に苦にならなかった. メモ:メタ認知と精神的ス…

東野圭吾「希望の糸」を読んだ

久しぶりの新刊,加賀恭一郎シリーズ.加賀の従兄弟の松宮の出生に関わるお話.最近の傾向とは違って科学的な内容ではなくて複雑な親子のあり方を考えさせられる作品だった.読んでいて考えさせられるというよりも涙がでてくる感じだった. もうちょっと東野…

森博嗣「それでもデミアンは一人なのか?」を読んだ

WWシリーズと銘打たれた第1巻です.ネタバレは書きませんがWシリーズの11巻と捉えても差し支えないです. 最近の森先生の本には珍しいなと感じる最後の最後でどんでん返しというか物語が急展開しました.久しぶりにタイトル,そういう意味だったのかと思…

木村盛武「慟哭の谷」を読んだ

ニュースアプリで偶然目にしたので購入. 最初はフィクションかとも思ったが現実に起こった出来事とのことで凄まじさを感じた.正直ここまでヒグマに対して無力なものなのかとも思うがこれこそが事実は小説よりも奇なりということなんだろうなと思った.おそ…

五木寛之「旅立つあなたへ」を読んだ

書店でなんとなく目についたので購入. 読んでいて共感できる部分が多い本だった反面,ハッとさせられる文章も随所に見られた. めったに出会えないけどたま〜に巡り会う落ち込んだ時とか不安を抱えた時に読みたい本の一つだと思った.

菅野仁「友だち幻想」を読んだ

一万円選書,最後の一冊.最初数ページ読んであまり読む気のしない本だなと思ったけど京都学会参加のおりに新幹線内で読了.全体的に旧態依然とした考え方を押し付けるな,苦手な人間とは距離を取れといった内容でとくに得られるものはなかった.こういう考…

五木寛之「人生の目的」を読んだ

書店で目についたので買ってみた.導入部分は面白かったものの最後は宗教論にまでなって,なにが言いたいのかとっ散らかってた.ただ「歎異抄」は読んでみたいと思ったし,法然と親鸞についてはもうちょっと知りたいとも思った.

松亭でSHIROBAKOを観るためのラインナップ

松亭でSHIROBAKOを鑑賞する際の道しるべ SHIROBAKO_松亭登場回 SHIROBAKO_印象に残った台詞 SHIROBAKO_道しるべ 感動回 2.「あるぴんはいます!」 「私知ってた!」:あるぴん 3.「総集編はもういやだ」 えまちゃんがゴミ箱倒しても気づかない井口さん 宮森…

SHIROBAKO_印象に残った台詞

各話印象的な台詞 「明日に向かって,えくそだすっ!」 「完全食!」:宮森 「一年だけ仕送りしてくれるって」:えまちゃん 「あそこもうトイレが最悪で」:堂本さん 「あるぴんはいます!」 「承知しました」:小笠原さん 「私,知ってた!」:あるぴん 「…

SHIROBAKO_道しるべ

タイトル一覧 「明日に向かって,えくそだすっ!」 「あるぴんはいます!」 「総集編はもういやだ」 「私ゃ失敗こいちまってさ」 「人のせいにしているようなヤツは辞めちまえ!」 「イデポン宮森 発動篇」 「ネコでリテイク」 「責めてるんじゃないからね」…

SHIROBAKO_松亭登場回

松亭登場回 話数,タイトルと内容メモ 2.「あるぴんはいます!」 場所:座敷前 メンバー:ずかちゃん シチュエーション:ドーナツ会の打ち合わせ電話中にチラ映り.ずかちゃんが机と醤油のビン拭いてる. 4.「私ゃ失敗こいちまってさ」 場所:座敷 メンバー…

相場英雄「不発弾」を読んだ.

一万円選書の一冊.昭和後期からバブルの時代を経て現代に至るまでのいわゆる財テクブームからきな臭い人間関係を描いたミステリー.なんか色々伏線もうちょっと描いてくれればさらにおもしろくなったんじゃないかなぁと思った.母親の実情とか荒井さんが実…

佐藤優「友情について」を読んだ.

久しぶりに佐藤優氏の作品を読んだ.氏の高校時代の同級生の半生を文字に起こした作品とのことで佐藤優氏と同級生との半生が交錯するような形で文章が綴られている.佐藤氏の部分については相変わらず特捜や外務省に対しての恨みが深いなあという感想を受け…

スティーブン・キング「11/22/63」を読んだ

1万円選書の一冊.日本人にはなんの数字かピンとこなかったがジョン・F・ケネディが暗殺されて日付がタイトルになっているらしかった.内容はタイムトラベル物で過去をやり直すことで未来を変える感じの話しだった.感想としてはいわゆる普通のSF小説の部類…

西尾維新「余物語」を読んだ

長い...久しぶりにまっとうな怪異が出てきたような気がしますが,昔ほどやり取りに敏捷性や面白さを感じなくなってただただまどろっこしい文章に見えてきた.ストーリーが展開しないままどうでもいい思考が明文化されているだけだからイマイチ面白くない…

司馬遼太郎「真説宮本武蔵」を読んだ

ひさしぶりに読んだ司馬作品.タイトルの「真説」にあるとおりバガボンドで知ってる宮本武蔵とは似ても似つかない宮本武蔵が描かれていた.吉岡兄弟が本来はいなかった説とか伊織がこれだけ重要な人物だったことに驚いた. 印象に残ったのは「軍学」に関する…

伊坂幸太郎「シーソーモンスター」を読んだ

リレー形式小説の一部らしいが伊坂先生の小説は出た瞬間に購入して読んでいるので関係なく読了.内容的には前作の「フーガはユーガ」にやや似たところがあるSFカルトチックな2人の登場人物の関連性を描いた作品だった.2つの作品からなる短編集と捉えるこ…

ロバート・A・ハインライン「夏への扉」を読んだ

一万円選書の一冊を久しぶりに読み終えた.1970年代に描かれた小説なので30年後を想像するとこんな感じに想像されるんだなぁとその30年後がとっくに過ぎ去った現在では不思議な感覚になった.現在の感覚で読んでしまうとやすいSFだなぁとしか思えないが,197…

アルフレッド・アドラー「生きる意味」を読んだ

途中から飛ばし読みして,最後の章で「生きる意味を問うことは,人間と宇宙の関連に着目した場合にのみ,意味と価値があります.」と冒頭に出てきたところで読むのやめた.他の研究者の主張の誤りを必要以上に記載していて読みにくい上に,人はそんなに単純…