1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

村上春樹「1973年のピンボール」を読んだ

いかにも古めかしい感じの時代を感じさせる一冊だった.最近の村上春樹の著作ほど幻想的な世界には入っていかなかったので案外読みやすかった.

笠原嘉「精神病」を読んだ

かなり古い本だが分裂病,今でいう統合失調症に関する一冊だった.20年以上前の本なので今に通じるところがどれくらいあるかわからないがいろいろ歴史を感じるところは多かった.特徴的だったのは芸術や天才と病気の関係について1章丸ごと割いているのはこの…

飯塚玲児「うつとともに生きる」を読んだ

元編集長がうつになった時の日記を元にした体験談.医者の所感や処方内容まで書いてあったり,心拍の状態,その時の心境が特に発病初期の頃に詳しく書いてあり非常に参考になった.いろいろ活用させて頂こうと思った.

村上春樹「はじめての文学」を読んだ

短編集.村上作品を何か一冊読んでみようと思って手に取った本.複数載っていたのであまり面白くないものもいくつかあったが,最後のかえるくんの話はやはり主人公が統合失調症ではないのかと思ってしまうような内容だった.

前野ウルド浩太郎「バッタを倒しにアフリカへ」を読んだ

前々から気になっていたので読んでみた.学術的な話かと思いきや1人のポスドクの苦労話だった.ただ著者がいかに昆虫が好きか,好きなことに熱中しているかが盛り込まれていて心を揺さぶられた.これくらい夢中になれるものをもう一度見つけてみたい.

村上春樹「騎士団長殺し」を読んだ

最近統合失調症患者の手記をいくつか読んでいたら村上春樹の本を抵抗なく読めるようになった.精神世界の記述は相変わらずだけど統合失調症患者の妄想だと考えると違和感なく読める.

岡檀「生き心地の良い町」を読んだ

前に読んだ「その島の人たちは人の話をきかない」の元となった報告書.前の著と同じような内容なので改めて得るものはそんなに多くなかったけれど,サロンの話だとかヒントは少なからずあった.ちょっとこれを元にいろいろ考えてみよう.

森川すいめい「その島のひとたちは,ひとの話をきかない」を読んだ

精神疾患関連の本を探していて目についたから読んでみた一冊. 意外と示唆にとむ内容だった,サービス作りのヒントになる部分が多かったと思う.

セシュエー「分裂病の少女の手記」を読んだ

たまたま見かけたので買ってみた一冊.今でいう統合失調症の患者だった女性が当時を回顧して書いた本.まだ今のように治療薬もない時代の話なので長い間どのように世界の見え方が変わっていったのかが克明に書いてあり生々しかった.