- 選書の理由
複数の有識者の意見だったので、偏りは小さいだろうと思って試しに購入。 - 書評
共謀罪についての本だった。ほとんどの人が共謀罪に反対でとってつけたように賛成している人の意見が中頃に一つだけあった。それも絵に描いたようにうっすい理由で。ほぼ全員の意見を要約すると先の治安維持法と同じで、最初は一般人を取り締まるような法律ではなかったが、そのうち恣意的に解釈されるようになって政府に批判的な人間を片っ端から取り締まるようになるだろうと。きっとそうなるだろうなと思う。特に空気を読むことに敏感な日本人には相性が良い法律だろう。そうなってしまうような緊迫した世界情勢にならないことを切に願う。 - メモ
内田樹氏:一方的な批判ばかりで読む価値のある文章ではなかった。デメリットばかりを論って挙句の果てに"80年代のバブルは日本が主権国家としての地位を取り戻そうとしていたように思える"と妄言まで出てきた。もう少しまともな人かと思っていたがこの感情的な文ではもう二度と読むことはないかも。
半藤一利氏:一番説得力がありもっとも読みやすい文章。感情的な文章にもなっておらず、自身の戦争体験から実際に自分が感じている危機感を率直に伝えている。