1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

福岡伸一「生命の逆襲」

  • 選書の理由
     福岡先生の本を手に入り続けるか,飽きるまで読んでみる最中.研究や仕事で苦労したり悩んだりして,それでも努力を続けている人の話は活力とやる気をくれる.この本からもそんな気力をもらえたら儲けもの.
  • 書評
     福岡先生が日々感じていることを連ねているエッセイ集だった.福岡先生の本を読むと普段あまり意識していないことでも言われてみると不思議だとと思わせてくれることが多い.著書の中ではセンス・オブ・ワンダーと表現されいてるが,この感覚は失いたくないどころか日々磨き続けていきたいとさえ思う.
  • メモ
     どの本だったか忘れたが,確か福岡先生の本を読んだ時に遺伝子の突然変異で自然淘汰を勝ち残ったというには今の生命はあまりに複雑すぎるというような内容があった気がするけど,今回の本でそういえばと思わされる記述に出会った.世界の複雑怪奇な料理の数々はどうやって生まれたんだろう.長い月日を要する発酵とか,ワインとか梅干しとか,半分腐ったような納豆とか,お酒とか,どうやったらその調理法にたどり着いたんだろう.少しずつ会得していったとは到底思えない.