1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

伊坂幸太郎「AX」

※ネタバレ注意 選書の理由 伊坂幸太郎先生の本の新刊は全て読んでいるのでこれも例外にもれず購入。7/28発売となっていたわりに7/26頃にはもう書店に並んでた。これが角川書店の力か、講談社の発売日に並ばないノベルスの新刊とは違う。。。 書評 汚い仕事の…

福岡伸一「新版 動的平衡」

選書の理由 本屋にずっと並んでいた新書。これを読むために福岡伸一先生の著書・訳書を数冊読み倒して、先生の使う言葉の豊富さ繊細さに魅了されて、その文章、構成の虜になった。かつて2巻出ていた「動的平衡」は読まずにこの新書に取り掛かる。もしかした…

福岡伸一 阿川佐和子「センス・オブ・ワンダーを探して」

選書の理由 福岡伸一先生の著書を読み漁っている内の一冊。特に帯に書いてある"「生きている」とはどういうことか"の一文にとても興味をそそられた。 書評 阿川先生と福岡先生の対話形式で、センス・オブ・ワンダーをキーワードにして主に幼少期の体験につい…

西尾維新「忍物語」

※ネタバレ注意 選書の理由 最新刊が出たので読む。終わる終わるサギのようにいつまで経っても終わらないけど今のところ終わるまで読むつもりで読む。当初のドロドロの怪異の話はなくなってたり、主人公も刊によって違うし、発行順が時系列順になってないから…

福岡伸一「生命科学の静かなる革命」

選書の理由 福岡伸一先生の最新刊「動的平衡」を読む前に以前の著作を色々読んでみる。これまでは講談社現代新書だったが、初のインターナショナル新書、赤い装飾と栞も同色の物が入っていてとても綺麗だと思う。音楽を流しながら読み始める。 書評 資本主義…

A・キンブレル(著) 福岡伸一(訳)「生命に部分はない」

選書のきっかけ 「世界は分けてもわからない」「生物と無生物のあいだ」と福岡伸一先生の本を読んでみたところとても面白かったので訳書ではあるけど、これも読んでみる。 所感 人間の体を部品として売り買いする様が、その歴史から今に至る過程まで様々な事…

福岡伸一「生物と無生物のあいだ」

選書のきっかけ 「世界は分けてもわからない」がとても魅力的な文章で描かれている科学系の本だったのでこの著者の本をいくつか読んでみる。 所感 この著者の書くものを読むのはまだ2冊目だけど、どちらも科学系の書物なのにとても文学的な表現に溢れていて…

福岡伸一「世界は分けてもわからない」

最近新書が出て書店の本棚で見かけることが多いのであえてちょっと前に出たものをチョイス。 冒頭、プロローグからとても詩的な始まりで本当に科学系の本なのかと思うくらい人物にのめり込んでしまうところだった。まだ冒頭数ページだが文章から濃厚さが感じ…

諸富祥彦「人生を半分あきらめて生きる」

まとめアプリで記事を見かけたので購入。特に何かを諦めるつもりもないけど、いつのまにかあきらめてしまわないようになれば良いなと思って読んでみる。 何かをあきらめるためには何かに執着する必要があると思うけど、プロローグに上がっている例をみる限り…

池谷裕二「進化しすぎた脳」

ニュースまとめアプリで見かけたので購入してみた。 もともとどこかの部位を切除したとか、手術を施したとかいう記述が苦手なので若干苦労しながら読み進める。タイトルにある進化しすぎた脳という話は非常に興味深くて、脳に水が溜まるなどしていて生まれつ…

養老孟司x名越康文「「他人」の壁」

まとめアプリで見た本が書店の店頭にも置いてあったので購入してみた。 "常識の世界からは外れていると認識していた"か、自分にも同じような感覚が未だにあって、自分のやっていること、考えていることには実は絶対的な正解があって自分のしているそれは正解…

本多孝好「MEMORY」2回目

※ネタバレ注意 「MOMENT」「WILL」と立て続けに読んできた。やっぱりシリーズは一気通貫で読むと細かい部分がちゃんと繋がって面白い。刊行時期に合わせて読むと期間が空きすぎてどうしてもあやふやな部分ができるから。まぁ真賀田四季ばりの記憶力があれば…

齋藤孝「「言葉にできる人」の話し方」

SmartNewsの読書タブを見ていたら出てきたので試しに購入。この手の本とか自己啓発本はいくつか読んだけどなかなか馴染めない。でも馴染めない感を確認するかのように定期的に読んでる。自己啓発系の本を読む利点は個人的にこの手の本がどうしても信じられな…

本多孝好「WILL」2回目

※ネタバレ注意 泣きながら3回目のMOMENTをなんとか読み終えたので今度は続編「WILL」の2回目。 読中メモ 森野のいう絶情はもしかしたら、やり場のない喪失感・悲しさ・虚しさ・不安とか全部入り混じったもので、泣くことすらできない、とにかく何をしても消…

本多孝好「MOMENT」3回目

※ネタバレ注意 1000冊以上読んできた中でも1、2を争うぐらい好きな本。最初に読んだ時は感動して虚脱感しかなかった。帯にはミステリィって書いてあるけど純文学な気がする。今誰かにおすすめするならこの本かな。果たして3回目の読後感や如何に。 読中メモ …

三砂ちづる「死にゆく人のかたわらで」

※ネタバレ注意 神保町の三省堂で偶然目についた本。ちょっと立ち読みしたら目次に感じるものがあったので購入してみた。 読中メモ “人の記憶は三世代で失われる。"なんと今の時代、祖母、母と母乳で育てられなかった世代の女性は母乳が出にくくなっていると…

本多孝好「dele」

※ネタバレ注意 MOMENT、WILL、MEMORYこの先生の作品はとても切なくて、読んでいると手が震えてくるぐらい心に響く。誰かにオススメの本を聞かれたらまずはMOMENTを紹介することにしています。この本もとても楽しみ。 読中メモ 一気に読み終わってしまった… …