1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

西川徹 岡野原大輔「Learn or Die」を読んだ

言わずと知れたPFN創業者2名の本.深層学習関連のR&Dを幅広くやってるぐらいの認識しかなかったけど,いつの間にかパーソナルロボットの分野への進出を目指していてびっくり.創意工夫を活かす余地のない仕事はしないってのは良かったなぁ.売れないのは戦略…

東野圭吾「クスノキの番人」を読んだ

久しぶりの東野圭吾作品.いつも通り面白くて一気読みしてしまった.東野圭吾といえばミステリーだと思っていたけど今回のはプチSF(少し不思議)かな.読んでいてハッとする箇所がいくつかあった.本多孝好の「MOMENT」を連想させるようなシーンもあって心に…

原武史「地形の思想史」を読んだ

冒頭,柳田國男の実際に地方の風土を肌で感じてみて初めていかに自分が分かって気になっていたかを思い知らされたという内容が気になって読み始めてみた. 読んでみると天皇や戦争に由来する神社についての内容が多く,地方の土地土地に住む人がいかにしてそ…

凪良ゆう「神さまのビオトープ」を読んだ

最近ハマった作家さんの本,3冊目. 死んでしまったはずの旦那さんが幽霊として戻ってきて,自分だけに見える旦那さんと一緒に暮らす女性の視点からみた価値観についてのお話だった.凪良作品は今のところ3冊とも個人の価値観とは何かを問われている. 正直…

森博嗣「キャサリンはどのように子供を産んだのか?」を読んだ

WWシリーズ最新作.ようやく読めた.このシリーズは毎回テーマのようなものがあっていずれも100年近く先の未来の話だとは思われるけど,今回は電子空間上での出産というか遺伝子の継承みたいなテーマだった.いろんなテーマで毎回書かれてるけど最終的には壮…

立花隆「日本共産党の研究[1]~[3]」を読んだ

先日の「中核VS革マル」に引き続いて読んでみた.戦前から戦後に掛けての共産党の歴史について詳しく書かれた研究本.著者自身が内部にいたわけではなく膨大な資料を基に書き上げたものなのでどこまで正確なものなのかわからない(それでも相当に正確であると…