定番の池袋ウエストゲートパークシリーズの最新刊.最近の傾向どおり毎回旬な社会の問題がクローズアップされているスタイル.今回のメインは4つ目の外国人留学生の問題かな.つい最近テレビで特集もされていた内容.
テーマの重要性はわかるし問題提起されているのも納得いくけれど,小説としては薄っぺらさが増している感じしかしない.ところどころ心に響くセリフとかがあったり登場人物の心境の変化なんかは読んでて面白いんだけどもうちょっと重厚なストーリーが読みたい.
"北東京一のハッカーの敗北宣言だった.自分が生涯をかけた世界が偽ものだったと発見するのは,どんな」気分だろうか."