1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

2019-01-01から1年間の記事一覧

福岡伸一「フェルメール 光の王国」を読んだ.

スマートニュースで紹介記事を見たので読んでみた本.フェルメールだけでなくレーウェンフックとの絡みが福岡先生の信じる仮説とセットで紹介されている.福岡先生の他の著書でも語られている内容は多いけれど,それぞうれの作品が飾られている美術館のキュ…

福岡伸一「フェルメール 隠された次元」を読んだ.

スマートニュースのキュレーションで流れてきたので購入.本当は前作「光の王国」を買うつもりだったが見つからなかったのでこちらを読んだ.というのは嘘でタイトルうろ覚えで書店に行って買ったらあとから違う本だったことに気づいた. 購入経緯はさておき…

小坂井敏晶「答えのない世界を生きる」を読んだ

神楽坂にあるかもめブックスで目について買った本.前半はそもそも答えの出せない問題に答えがあると思っていることの問題や,フランスの大学事情など,日本にいると日本だけがおかしいと思えてくるが他の国でも同じような問題を抱えていることがわかったり…

「大学・中庸」を読んだ

以前どこかで聞いたことのある”中庸”という言葉が気になって読んでみた.生きていく上での気構えのあり方のようなものが説かれているが,最終目的が聖人君主として世を治めていくことなので自分ごととして捉えるには逸脱した部分も多かった.

レイチェル・カールソン「沈黙の春」を読んだ

1950年代アメリカで害虫駆除のために化学薬品が大量に散布されていた時代のおはなし.タイトルは薬品の散布により目的の害虫だけでなく自然のバランスを崩してしまったことにより,鳥や虫,動物が姿を消してしまい春が訪れても冬のように静かになってしまう…

レイチェル・カールソン「センス・オブ・ワンダー」を読んだ

福岡伸一先生の著書でも度々紹介されていた本を読んでみました.わずか60ページほどで56歳でガンでなくなった著者の最後の作品ということですが内容は重厚です.主に甥であるロジャー氏が幼少の頃に自然のどんなものに目を向け気づいたかを記した書なので重…

福岡伸一「ナチュラリスト 生命を愛でる人」を読んだ

福岡先生の他の著書でも何度か紹介されているドリトル先生の故郷から出発し,ナチュラリスト,日本語では博物学者とはどういう人なのかを様々な実在の人物を紹介しながら考察した本. 私自身は機械や電子回路といった方向に幼少の頃から強い興味を抱いている…

立川談四楼「ファイティング寿限無」を読んだ

一万円選書の一冊.落語家でありながらボクサーとして世界チャンピオンになるというフィクション物. 普通の小説だった.小説の中で主人公が落語家なのかボクサーなのか迷っていたように,落語家としての描写もボクシングの描写もどっちつかずで試合が始まっ…

リテールAI研究会「リアル店舗の逆襲」を読んだ

最近ニュースで見かけるトライアルカンパニーやサツドラなどの店舗での取り組みが紹介されており,同社が何を考えどういう店舗を作っていく思想をもっているのかがわかりとてもおもしろかった. ただ注意して読まないといけないのはAIという言葉が定義曖昧な…

角幡唯介「極夜行」を読んだ

太陽の登らない極夜のグリーンランドを立った独りで旅した冒険家のノンフィクション.先に読んだ「羆撃ち」に感化されて読んでみた. というのも本を読み出してからずっと読んでいた本が人生の失敗談や死に瀕した話などどうも気が滅入る作品ばかりだったとい…

久保俊治「羆撃ち」を読んだ

一万円選書の一冊.すばらしい本だった.自然とは何か,命とは,生きるとは何なのかが克明に描写されている良書だと思う.プロのハンターとして山に篭り,五感を研ぎすませることによって山と,自然と一体になりながら羆や鹿といった獲物を追っていく姿が見…