久しぶりに佐藤優氏の作品を読んだ.氏の高校時代の同級生の半生を文字に起こした作品とのことで佐藤優氏と同級生との半生が交錯するような形で文章が綴られている.佐藤氏の部分については相変わらず特捜や外務省に対しての恨みが深いなあという感想を受けた.確かこれは自分が氏の著作を読まなくなった原因だっと記憶しているが現状は特に変化ないようだった.あとがきや付記など心に響くというか重い内容の文章もあり読み応えがあったが,やや内容に軽さというか淡泊になったなあという印象を受けた.氏の作品はもっと重厚で示唆に富んだものだったという印象があったがやや薄れた.