1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

相場英雄「不発弾」を読んだ.

 一万円選書の一冊.昭和後期からバブルの時代を経て現代に至るまでのいわゆる財テクブームからきな臭い人間関係を描いたミステリー.なんか色々伏線もうちょっと描いてくれればさらにおもしろくなったんじゃないかなぁと思った.母親の実情とか荒井さんが実際には何やってたのかとか妹が自殺してしまった経緯とか,恋人との関係とか.言いたいことがありそうで結局何が言いたかったのか,著者が伝えたかったのかがよくわからなかった.こんな世界もあったとか,バブルってのはこんなんだったとか,外資系証券企業のやり方とか,,テーマはいくつも見つかるけど発散してて読後感がすっきりしない.