1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

上原浩治「OVER」を読んだ

 本人もツイッターで紹介していた自叙伝っぽい一冊を読んだ.やはり自身で描かれたものは質が圧倒的に良い.シーズン中の突然の引退までの氏の葛藤がよくわかったのと,今のプロ野球選手たちの傾向・雰囲気みたいなものまでリアルに伝わってきた.やっぱ交流戦とか代表戦とかSNSの発達もあったりして横のつながりが強くなった分,みんなで一緒に,,みたいな風になってるんですね.  あとはやはり,数値にフォーカスされすぎなメディアの発表も共感できるところが多かった.ストレートのスピードよりも日ハム時代のダルビッシュとか全盛期の藤川球児が投げていたような質の方が圧倒的に大事だよなぁ...大谷のバットに当てられる165km/hよりもわかっててもバットに当たらない藤川球児の155km/hの方がすごいやろ.まぁ相手バッタとの感覚的なところは確かにあると思うけど,画面越しだと中々分かりづらい..