1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

フロイト「夢判断(上)」を読んだ

精神分析入門」に続いて読んでみた.少量の事例から膨大な考察・仮定がなされており非常に面白い.研究の根底となっている”病気の症状の形成物が解消されると,症状が一気に解決する”という前提は非常に納得感があった.
 ただ読み進むにつれて夢の分析に違和感を覚えた.夢の内容を幼少期の記憶に当てはめていき,さも幼い頃の記憶が夢を支配しているかのごとく考察されているが,現在の占いと同じで数十年生きていれば今日みた夢と過去の経験が偶然の一致を見ることも少なくないだろうと思う.この辺下巻読んだら何かわかるだろうか..