※ネタバレ注意
MOMENT、WILL、MEMORYこの先生の作品はとても切なくて、読んでいると手が震えてくるぐらい心に響く。誰かにオススメの本を聞かれたらまずはMOMENTを紹介することにしています。この本もとても楽しみ。
読中メモ
一気に読み終わってしまった…読後感
読み終わって、もっと登場した人物のことが知りたいと思う作品は少ない。でもこれはそんな一冊だった。「ストーカー・ブルーズ」は心に響くものがあった。コミュ障で人と話すことがままならない人、言葉を発する前に色々考え込んでしまって中々会話ができない人、そんな人が勇気を出して人と話す、コミュニケーションを取ろうとする事は、他の人から見れば当たり前なんだけど、その人達からすればものすごく重大な事なんだということが見事に描かれていたと思う。「ドールズ・ドリーム」はこの本の中で一番感銘を受けた。
幼い娘と夫を残して先に逝かなければならない人が残して言ったもの。生前はわからなかったけど、逝ってしまった後にその意味がわかって、生前の故人の想い、意思をそこに感じるのはなんともいえない喪失感を僕の心の中に生んだ。"MOMENT"にも同じように心にこんな風に心に穴を空けられるシーンがあって今回はそれとオーバラップした。留守電のシーンなんか今思い出しても泣きそうになる。MOMENTももう一回読みたいけど虚脱感がすごいと思うからもうちょっと心が健全な時にしよう…
- 作者: 本多孝好
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/06/29
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 本多孝好
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/08
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 14回
- この商品を含むブログ (62件) を見る