1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

岡田尊司「うつと気分障害」を読んだ

うつ病について知っておこうと思って読んでみた一冊.大うつ病,双極性障害Ⅰ型,双極性障害Ⅱ型,気分障害,適応障害の違いがよく分かった.また統合失調症との違いもなんとなく認識することができた.体験談ではないので知識ベースにはなってしまうものの案…

永田豊隆「妻はサバイバー」を読んだ

奥さんが摂食障害からアルコール依存症になりいかに闘病してきたかを克明につづった一冊. 精神疾患の具体的な状況を知りたいがために読んでみたが,社会の偏見やトラウマが与える影響が少しだけわかった. これはこれでいろいろ解決しなければいけない問題…

村上春樹「女のいない男たち」を読んだ

ドライブ・マイ・カーが映画化されて話題になっていたので読んでみた.本当に村上春樹の本かというぐらい読みやすい出だしだった.最後の2作はようやくらしさが出てきて精神世界にいってしまったためいつも通りな感じだった.

椎名誠「僕は眠れない」を読んだ

不眠症の体験談を読めればと思って買った一冊.筆者がモノ描きなのでなまじ表現に誇張や装飾がたくさんみられたのと中途半端に調べた知識が書かれていたあまり望んだものではなかった.

清水徹夫「不眠とうつ病」を読んだ

非常に参考になる一冊だった.レム睡眠時に体はうごかずむしろ深い睡眠の時の方が動くとかきちんと文字になっていて助かった.眠れない時の対処法などはこの一冊からヒントを得てアプリ化してもいいのではと思った.

岡田尊司「ストレスと適応障害」を読んだ

適応障害についてと新型うつ病についての解像度が少し上がった. 相変わらず体験談の方が症状を理解しやすいという感覚は変わらないが,こういった解説書でもある程度想像できるようになってきた.

熊木徹夫「精神科医になる」を読んだ

タイトルが気になって読んでみた一冊. 若干?という部分もあったし,記載されているURLは最近稼働していないようだったので現在は考え方が変わっているかもしれないがいろいろ学びになる面は多かった.特に薬物の使用によって止まってしまう思考が流れるよ…

NHKスペシャル取材班「睡眠負債」を読んだ

書店の新書をしらみ潰しに探していたら見つかった本. 睡眠負債は知っていたけどそれなりに勉強になった.

工藤美代子「うつ病放浪記」を読んだ

精神疾患を説明文だけではなく実際の体験談を読むことでもう少し具体的に知ろうと思って買ってみた一冊. 良い医師が見つからない問題とかローンが組めない問題とかいろいろ学ぶところは多かったが,著者の考え方自体があまり馴染めなかった.どうしても狭い…

東野圭吾「マスカレード・ゲーム」を読んだ

シリーズ最新・最終作.東野圭吾作品なので発見した瞬間に買って読んだ. おもしろかった.長く続くシリーズものだとどうしても最初の印象からは落ちていくけど,最後はよかったと思った. 新田と山岸の関係はもうちょっと先が知りたかったけど,いい終わり…

長嶋一茂「乗るのが怖い」を読んだ

長嶋氏がパニック障害になった際の体験気を治療法をまとめた本. 前半の体験記は非常によくてパニック障害が如何なるものかわかった.自分も高校卒業・大学入りたてぐらいは軽いパニック障害だったのではないかと思うぐらい思い当たる節があった.

クリストファー・R・ブラウニング「普通の人びと」を読んだ

SNSで流れてきたので気になって読んでみた一冊.ユダヤ人の虐殺に関わったドイツ人を考察・研究したもの. なぜ一般市民に近い人たちがこの虐殺に加担したのか,いろいろ意見があるみたいなのでこの一冊ではよくわからないが,自分も同じ状況に置かれたらど…

岡田尊司「境界性パーソナリティ障害」を読んだ

精神疾患をもっと個別にしっかり知ろうと思い買った一冊. 最初の方は具体的な患者の事例が載っていて非常にわかりやすかったが,後半1/3はまったくわからなかった.とくにパーソナリティのタイプ別はここの事例が書いてあるものの,どうしてそのタイプなの…

小林和彦「ボクには世界がこう見えていた」を読んだ

統合失調症の方の体験記ということで読んでみた.なんとなく双極性障害と似たようなものだろうと思っていたけれど,全然違った.こちらの方が精神の疾患としては重症だし本筋のような感じがした.また自分に当てはまるような症状がちらほら見受けられた.

福岡伸一「ゆく川の流れは,動的平衡」を読んだ

本屋で見つけたので買った一冊.福岡先生がどこかで連載していたコラムをまとめた本. ひとつか二つぐらいは面白い内容のものがあった.祇園精舎の鐘の音の舞台が京都ではなくてインドだというのは驚きだった.

読売新聞社生活情報部「私のうつノート」を読んだ

ネットで見かけて買ってみた本.流石にちょっと古い気はしたが双極性障害を発症した人のリアルな経過がわかりやすく描かれていて非常によかった.特に大うつ病と双極性障害の違いが鮮明にわかったのと,治療の方法が逆になることを知れてよかった.

スヴィトラーナ・アレクシエーヴィチ「戦争は女の顔をしていない」を読んだ

昨今の情勢を踏まえたのとSNSで流れてきたので気になって読んでみた一冊. 第二次世界大戦でロシア兵の中に女性がいたことを初めて知った.しかも16歳程度の子が年齢を誤魔化してまで志願していたことが驚きだった.さらにその後復員してからの女性蔑視は今…

佐藤優「地政学入門」を読んだ

地政学という聞いたことはあるけど全く中身を知らない言葉に興味があったので読んでみた. 佐藤氏が2016年に4回程度行った講座をまとめた一冊.トランプ政権誕生まえなので若干古い部分があった. が,どうしてもこじつけに聞こえてしまう部分や論理が飛躍し…

有島武郎「小さき者へ 生まれいづる悩み」を読んだ

どこかで見かけてタイトルが気になったので読んでみた本. ちょっと当時の時代背景とか著者に関する知識がないと理解できないと思われた. 後半の「生まれ出づる悩み」は小林多喜二の蟹工船を匂わせるような内容だった.

福岡伸一「ポストコロナの生命哲学」を読んだ

書店で見かけたので買ってみた一冊. ピュシスとロゴスの話はなかなか面白かった.捉え方を間違えると反ワクチンのように聞こえる記述もあったが,もっと根源的な話だし,ナウシカの下りも面白かった.

乙一「一ノ瀬ユウナが浮いている」を読んだ

久しぶりの乙一本. 最初のGOTHのような衝撃はなかった.もう一度あのレベルの本を読みたい.

グレゴリー・ベイトソン「精神と自然」を読んだ

SNSで流れてきたので読んでみた本.一回読んだだけでは全く理解できなかった.時間をおいてあと2,3回読んでみたら朧げながらにわかる気がした.

林典子「人間の尊厳」を読んだ

SNSで流れてきたので読んでみた一冊.アフリカやアジアなど世界各地の劣悪な環境で生活している人のドキュメンタリー.特に硫酸をかけられた女性や誘拐婚などは本当に現代なのかと思うような内容だった. ちょっと刺激が強すぎるので寝る前に読むような本で…

凪良ゆう「滅びの前のシャングリラ」を読んだ

SNSで見かけて気になったので読んでみた一冊. それなりに面白かったけど,最初の方の展開があまり好きな感じじゃなくて飛ばし読みしてしまったので最後まで読み急いだ感じになってしまった.もう少し重厚な感じの方が好みかな.

鈴木智彦「潜入ルポ ヤクザの修羅場」を読んだ

SNSで流れてきたので気になって読んでみた本.10年以上前の本なので今とはまた違っていると思うが大阪の西成の話も出てきてそれなりに面白かった.ただ文章がややわかりにくくて質は低いなと思った.

鈴木忠平「嫌われた監督」を読んだ

落合の取材をしていた記者が当時を振り返って書いた一冊. よくありがちな批判系の本かと思いきや,全く違った.落合の良し悪しではなく自身が体験したこと感じたことが淡々と書いてある感じだった.途中中日の選手や裏方さんの話が出てくるが,主語が突然変…

逢坂冬馬「同志少女よ敵を撃て」を読んだ

SNSで何人かが勧めていたので読んでみた本.重い... 小説としてはそれなりに面白いが重さ的に最後はバッドエンドにしてもらいたかった.戦争と女性の関係について考えされられた.

村上春樹「約束された場所で」を読んだ

アンダーグラウンドと同じオウム事件についての本で今度は加害者側のインタビューがあるということだったので読んでみた. すでに20年以上前の本なので今読むと必要以上に第二のオウムを恐れている感があった.インタビューの内容はちょっとめまいのしそうな…

ヘミングウェイ「武器よさらば」を読んだ

名作を読んでみようの思いつきの元に読んだ一冊. 非常に悪い読後感だった.これは調子の良い時に読まないとメンタルをやっちまいそうだった. 基本ヘミングウェイは暗いのね...

ヘミングウェイ「老人と海」を読んだ

海外の名作を読んでみようと思って「武器よさらば」を買おうと思ったら隣にあったから買った一冊. なかなかに面白かったけど,既視感というか既読感があってもしかしたら昔読んだことがあったかもと思った. せっかく仕留めた大魚が港に帰る前にサメに食い…