1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

リテールAI研究会「リアル店舗の逆襲」を読んだ

最近ニュースで見かけるトライアルカンパニーやサツドラなどの店舗での取り組みが紹介されており,同社が何を考えどういう店舗を作っていく思想をもっているのかがわかりとてもおもしろかった. ただ注意して読まないといけないのはAIという言葉が定義曖昧なまま乱発されている点で,本の構成としては数人の筆者による個々の論文の掲載になっているのだが人によって意味しているものが全く違う.章立てが店舗・メーカー・卸の3つに別れているが,読めるのは先に書いたトライアルなど店舗編と最後の卸で,メーカー編はひどい.AI分析なるなぞのキーワードが出てきてなにを分析するのかと思えば最適化推論を分析と読んでいるらしかった.バカなの?さらにこの章では今ではすっかり定着した感のある協調フィルタリングをAIというワードに置き換えただでのお粗末なものでありこんなもの読むぐらいだったらくだらないお笑い番組でも見ていた方がマシというレベルだった.