1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

宇佐美りん「くるまの娘」を読んだ

重い,とにかく重かった.本当に著者20代なのかしらと思えるほど重かった.陰鬱になりそうな作品だった.

村上春樹「風の歌を聴け」を読んだ

デビュー作ということで読んでみた.注意深く読むか感覚に任せないと途中でどこかにいってしまいそうになる作品だった.たぶんもう一回読んだら印象が変わると思う.

ローラ・フリン「統合失調症の母と生きて」を読んだ

書店で見かけたので買ってみた一冊.著者が作家だからなのか海外の書籍あるあるのせいなのか,統合失調症の母親についての描写が全体の3割ぐらいで非常にわかりにくい.余計な話が多すぎる.

宇佐美りん「推し燃ゆ」を読んだ

宇佐美りんの2冊目を読んでみた.前作「かか」とは違って読みやすい気がしたけど後の方になってようやく実体が見えてくる感じだった.全体的に重い内容が多い気がする.

芥川龍之介「歯車」を読んだ

精神疾患患者について描かれているということで読んでみた.カタカナの表現がかなり古く非常に読みづらかったが,言われていた通り精神疾患,とくに統合失調症が疑われるような症状が描かれていた.ただ自伝を読んだ方がよっぽどリアルだと思う.

宇佐美りん「かか」を読んだ

ちょっと縁があったので読んでみた.なかなかに読みづらい本だったけど,最近よくあるような軽い感じではなかく大学生がここまで書けるのかと思わせるような一冊だった.ちょっとこの一冊だけでは全然作風がわからんのでもう一冊読んでみようと思う.

夢野久作「ドグラ・マグラ」上下を読んだ.3回目

相変わらず奇妙奇天烈な本だが,最近統合失調症の手記を読んだので3回目にして一番まともに理解できた.理解はできたけど読後感はいっそう気味悪くなった.

村上春樹「1973年のピンボール」を読んだ

いかにも古めかしい感じの時代を感じさせる一冊だった.最近の村上春樹の著作ほど幻想的な世界には入っていかなかったので案外読みやすかった.

笠原嘉「精神病」を読んだ

かなり古い本だが分裂病,今でいう統合失調症に関する一冊だった.20年以上前の本なので今に通じるところがどれくらいあるかわからないがいろいろ歴史を感じるところは多かった.特徴的だったのは芸術や天才と病気の関係について1章丸ごと割いているのはこの…

飯塚玲児「うつとともに生きる」を読んだ

元編集長がうつになった時の日記を元にした体験談.医者の所感や処方内容まで書いてあったり,心拍の状態,その時の心境が特に発病初期の頃に詳しく書いてあり非常に参考になった.いろいろ活用させて頂こうと思った.

村上春樹「はじめての文学」を読んだ

短編集.村上作品を何か一冊読んでみようと思って手に取った本.複数載っていたのであまり面白くないものもいくつかあったが,最後のかえるくんの話はやはり主人公が統合失調症ではないのかと思ってしまうような内容だった.

前野ウルド浩太郎「バッタを倒しにアフリカへ」を読んだ

前々から気になっていたので読んでみた.学術的な話かと思いきや1人のポスドクの苦労話だった.ただ著者がいかに昆虫が好きか,好きなことに熱中しているかが盛り込まれていて心を揺さぶられた.これくらい夢中になれるものをもう一度見つけてみたい.

村上春樹「騎士団長殺し」を読んだ

最近統合失調症患者の手記をいくつか読んでいたら村上春樹の本を抵抗なく読めるようになった.精神世界の記述は相変わらずだけど統合失調症患者の妄想だと考えると違和感なく読める.

岡檀「生き心地の良い町」を読んだ

前に読んだ「その島の人たちは人の話をきかない」の元となった報告書.前の著と同じような内容なので改めて得るものはそんなに多くなかったけれど,サロンの話だとかヒントは少なからずあった.ちょっとこれを元にいろいろ考えてみよう.

森川すいめい「その島のひとたちは,ひとの話をきかない」を読んだ

精神疾患関連の本を探していて目についたから読んでみた一冊. 意外と示唆にとむ内容だった,サービス作りのヒントになる部分が多かったと思う.

セシュエー「分裂病の少女の手記」を読んだ

たまたま見かけたので買ってみた一冊.今でいう統合失調症の患者だった女性が当時を回顧して書いた本.まだ今のように治療薬もない時代の話なので長い間どのように世界の見え方が変わっていったのかが克明に書いてあり生々しかった.

ケイ・ジャミン「躁うつ病を生きる」を読んだ

躁うつ病になった筆者が自己の体験を一冊の本にまとめたもの. 非常に興味深い内容だが,文章が綺麗に装飾されすぎていて臨場感が伝わってこない.

乙一「沈みかけの船より,愛をこめて」を読んだ

乙一,中田永一,山白朝子の新刊.ホラー?ミステリー?って感じの短編集だった.”地球に磔にされた男”はなかなかに面白かった.

村上春樹「一人称単数」を読んだ

前回の「女のいない男たち」が案外読めたので調子に乗ってもう一冊読んでみた. いつも通り精神世界に入りかけたけど,それでもやっぱり読めた.これ統合失調症の症状だと思えば読める.

宮口幸治「ケーキの切れない非行少年たち」を読んだ

試しに読んでみた一冊.精神疾患との関連よりも発達障害などとの関連が強い内容だった.学校で勉強についていけずにストレスが溜まるのは確かにありえる話だし,吐口になるのが非行というのもわかる.むしろ今まで問題なくやってこられて方が不思議な感覚に…

クリストフ・アンドレ「精神科医がこころの病になったとき」を読んだ

タイトルで発見して読んでみた本.最初の方は複数の医師の具体的な経験談が書いてあって非常に参考になった.途中からよくわからないアドバイス的な内容に変わってしまい飛ばし読んだ. 日本語訳の本にしてはびっくりするぐらい日本語になっていて元の言語が…

平岩幹男「自閉症スペクトラム障害」を読んだ

自閉症とは何かを知りたくて読んでみた本.全然わからんかった.症状が書いてあるだけで実態がほとんど描かれてないからまったく想像できんかった.また機会があったら違う本読んでみよ.途中からほとんど読み飛ばした.

森博嗣「リアルの私はどこにいる?」を読んだ

WWシリーズ最新刊.読書専門の喫茶店で8割ぐらい読んだ.日に日に内容が難しくなる気もするが今回はちょっとだけサエバ・ミチルの話がでてきた.もうちょっとこの辺の話とリンクしてくれたら面白くなるなと思った.

村井俊哉「統合失調症」を読んだ

精神疾患についての知識を蓄えたくて読んだ一冊.鬱病や双極性障害と違って環境の要因がそんなに大きくないというのが新たな発見だった.ストレス起因で起こるものだと思っていた.発症年齢に特徴があるのも新たにわかった.原因を早く突き止めたい.

沼田和也「牧師,閉鎖病棟に入る。」を読んだ

SNSで流れてきたので読んでみた本.前回の「妻はサバイバー」に続いて精神疾患の闇を見た気がした.精神疾患というと病気になってしまって会社で働けなくなる,いわゆるこころの風邪を前提としていたが,閉鎖病棟に入れられるような患者もいるということを認…

岡田尊司「あなたの中の異常心理」を読んだ

思ってたのとちょっと違った.もう少し精神疾患系の話かと思ったら異常心理みたいな話だった.実際の患者のエピソードというよりも過去の人物の推定だったので今ひとつピンとこなかった.

乙一「さよならに反する現象」を読んだ

これまでの乙一を全て統合するようなホラーと悲しみ要素を混ぜ合わせた作品だった.一瞬で読み終わってしまった.

伊坂幸太郎「マイクロスパイ・アンサンブル」を読んだ

伊坂幸太郎の最新作.2〜3時間で一気に読めるくらいにはおもしろかったけど内容はよくわからんかった.なんのジャンルの本なんだろ...

堀忠雄「快適睡眠のすすめ」を読んだ

何かしらのヒントがないかと思って読んでみた本.大方聞いたことある内容だったが,2時間周期の話は新鮮で面白かった.このあたりはもう少し突き詰めて行けたらと思う.あとの快眠方法とかは特に面白くなかったので最後の方はかなり飛ばし読みした.

半藤一利「腰抜け愛国談義」を読んだ

SNSで見かけて買ってみた本.あの半藤一利と宮崎駿の対談をまとめた本ということで何が語られているのかと思いきやジブリの「風立ちぬ」関連の話だった.納得.\