1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

原武史「地形の思想史」を読んだ

 冒頭,柳田國男の実際に地方の風土を肌で感じてみて初めていかに自分が分かって気になっていたかを思い知らされたという内容が気になって読み始めてみた.
 読んでみると天皇や戦争に由来する神社についての内容が多く,地方の土地土地に住む人がいかにしてその地に落ち着いたのかや,環境・気候などで独自に形成されている地方の文化みたいなもののは特に読み取れなかった.先に「皇后考」という分厚い本を出しているだけのことはあるなあという感じ.
 その土地で食べたものを記載していただくのはもちろん良かったが,数行微妙に書いてあるだけで載せるならもうちょっと詳細にしらべて食べ物の線から地方を語るぐらいな内容もよかったんじゃないかなと思った.