1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

西尾維新「忍物語」

※ネタバレ注意

  • 選書の理由
     最新刊が出たので読む。終わる終わるサギのようにいつまで経っても終わらないけど今のところ終わるまで読むつもりで読む。当初のドロドロの怪異の話はなくなってたり、主人公も刊によって違うし、発行順が時系列順になってないからもう前の話あんまり覚えていない。今のところ一番の謎は駿河の認識している扇ちゃんは男でそれ以外の人物が認識している扇ちゃんは女だということ。あとアニメだと貝木って悲惨な感じになってなかったっけ?

  • 書評
     阿良々木くんが大学一年生のタイミングの話らしい。前巻が就職して警官になってたからやや時間が戻った。そして先のキスショット・アセロラオリオン・ハードアンダーブレード誕生の巻とリンクしてるみたいだ。登場人物の名前がやたらに難しくて感じを絵として認識するしかない、覚えきれん。  ストーリィとしては女子高生という青春時代の葛藤を怪異を通して表現したような内容だった。それを大学生になった阿良々木目線で語ることによって、孤独を選んだ人間と、集団の中で青春時代を送った人間との対比で心情が語られている。  そして阿良々木の相変わらずの鈍さというか常識の無さが描画されている。幼馴染の老倉の家の合鍵持ってたり、女子大生の友達作ったりとこれブラック羽川が言ったセリフ「お前、本当は人を好きになったことがないんじゃないかにゃ」が未だに尾を引いてる気がする。まぁでもこの前の巻で就職後の話出ちゃってるから紆余曲折あるのかもしれんけど、結局結論はわかってるんだよなぁ。。このシリーズ一通り読んだらもう一回時系列順に読み直したくなる仕掛けでもしてあるのかしら。

  • -メモ