1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

山本貴光「記憶のデザイン」を読んだ

ツイッターに流れてきてタイトルが面白そうだったので読んでみた.この手の本は小難しい抽象論が延々展開されているものが多くて途中で読む価値がなくなることが多いけど,この一冊は違った.攻殻機動隊やホームズの例が出てきたり,なかなかに面白くて最後まで読み通せた. 論旨としては実物の本と電子書籍の効能を比較しながら,コンピュータのOSを現代の人間の情報・記憶量に合わせてどう設計していくのが良いかという話と具体的なOSの提案が最後になされていた.確かに実際物理的な本を幼少の頃から当たり前のように使ってきた世代ならこの本の話で良いのだろうが,デジタルネイティブ世代になるとまた全く違う記憶方式を持ってるんじゃないかなと思ってしまう. 今はまだ過渡期だから流行らんだろうなぁ...と思ってしまった.