1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

立花隆「新装版 思考の技術」を読んだ

久しぶりの立花隆の一冊.「自然科学も,自然のモデル化という投影操作を抜きにできない以上,いかにそれが科学的に見えようとも,現実に対しては,一種のフィクションでしかないのである.」 自分にはまだ知らないことがある,認識できていないことがあるという前提で物事を考えている人間と全てわかっている,知らないことは何もないと思って思考している人間の違いをこの文章が如実に現していると思う.無知の知にも近いものがあるのかもしれないが,自分が何をするにしてもまだわかっていないことがある,知らないことがあると思って行動した方が思慮深くなれると思う.