※ネタバレ注意
Gシリーズ第3巻2周目 前巻あたりから犀川先生と萌絵のやりとりが増えてきて面白くなってきた。
読中メモ
読後感
最近本を一冊読み終わった時に、この本で作者が伝えたかったことはなんだろうかと考える。でも森先生のこのシリーズ(Gだけでなく真賀田四季が関連しているもの全般)は、読んで見ても主張や言いたいことが本一冊分からは特に伝わってこない。これが東野圭吾先生の本なんかだとその意思が明確になっているものが多いのに、と感じる。森先生の本はアニメで言う所の"つづく"や"to be continued"のような読後感だ。これからどうなるんだろうとか、登場人物の成長、変化や作中のセリフなどには目を見張るものがところどころにあるけど、全体として得られるものは実は少ないんじゃないかなという気がした。でも読書がそもそもエンタテインメントなんだとしたらそっちの方が正常か。義務教育の国語の時間のわけのわからない授業や、読書感想文のせいで純粋に読書を楽しめなくなってるだけなのかも、と思った。読書など所詮趣味なんだし、こういう作品を数多く読んでいけば自ずと違ったものを味わいたくなるだろうし、そういう趣味・嗜好の変化が人の成長なのではなかろうか。
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/09/06
- メディア: 新書
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