1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

森博嗣「魔法の色を知っているか?」2回目

※ネタバレ注意 Wシリーズ2周目、というかXシリーズ、Gシリーズを一気読み中。Wシリーズは新刊「青白く輝く月を見たか?」が発売されたのでこれを読む前にあえてこれまでの復習。

  • 読中メモ

    • アネバネは小柄で体格のいい人物だと思ってたけど痩せてるらしい。イメージの修正せねば。
    • 大衆を煽動して社会が動くと歴史が変わっていくか。今まで流れのイメージで歴史を考えていたけど、もっと点のイメージを持つと見え方が変わってくるかも。
    • 「不思議なのは、生きているからではないでしょうか」 ゆっくり点の位置まで味わいながら読むとニュアンスがだいぶ変わってくる。2回、3回と読み返す意味はこの辺にもあったりします。
    • 「(略)あれだけの頭脳ならば、それをやらないはずがない。何故なら…(中略)私なら、それをするからだ」
    • 「これが人間というものだ。いつまでも生きられたら、こんな勇気は湧かないだろう?」
    • 「先生は、一つと言いました」このやりとり何回も出てくるなぁ。
  • 読後感
    ヴォッシュ先生ほど有能ではないハギリ先生、でも独特な思考と価値観でマガタ博士に注目される事になる、これは犀川先生と同じ評価のされ方か。世間から大きな才能を認められる人物ではなくてもオリジナルな考え方・思考方法を持つことの重大さを示しているように思える。