1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

宇佐美りん「かか」を読んだ

ちょっと縁があったので読んでみた.なかなかに読みづらい本だったけど,最近よくあるような軽い感じではなかく大学生がここまで書けるのかと思わせるような一冊だった.ちょっとこの一冊だけでは全然作風がわからんのでもう一冊読んでみようと思う.

笠原嘉「精神病」を読んだ

かなり古い本だが分裂病,今でいう統合失調症に関する一冊だった.20年以上前の本なので今に通じるところがどれくらいあるかわからないがいろいろ歴史を感じるところは多かった.特徴的だったのは芸術や天才と病気の関係について1章丸ごと割いているのはこの本ぐらいな気がした.

飯塚玲児「うつとともに生きる」を読んだ

元編集長がうつになった時の日記を元にした体験談.医者の所感や処方内容まで書いてあったり,心拍の状態,その時の心境が特に発病初期の頃に詳しく書いてあり非常に参考になった.いろいろ活用させて頂こうと思った.

村上春樹「はじめての文学」を読んだ

短編集.村上作品を何か一冊読んでみようと思って手に取った本.複数載っていたのであまり面白くないものもいくつかあったが,最後のかえるくんの話はやはり主人公が統合失調症ではないのかと思ってしまうような内容だった.

前野ウルド浩太郎「バッタを倒しにアフリカへ」を読んだ

前々から気になっていたので読んでみた.学術的な話かと思いきや1人のポスドクの苦労話だった.ただ著者がいかに昆虫が好きか,好きなことに熱中しているかが盛り込まれていて心を揺さぶられた.これくらい夢中になれるものをもう一度見つけてみたい.