1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

R・ダグラス・フィールズ「もうひとつの脳」を読んだ

 DeepLearningが脳のシナプスの動きを模した機構を備えており,その学習力がAIを産む可能性まで示唆されている昨今で,実はニューロンだけが脳の動きではありませんでしたというなんとも刺激的な内容だったので読んでみた.
 読んではみたもののニューロンの動きをそこまでダイナミックに変えるような話じゃないかなという気がした.結局グリアというこれまでニューロンの構造を支えてるだけの物体だと考えられていたものが実は化学反応によってシナプスの動きを制御したり,記憶や脳の構造形成にも関わっていたらしいという話だった.またシナプスと違ってこの細胞はニューロンの配置を変えたり,化学反応によって別の場所の細胞とやりとりをしているらしく,それだったらDeepLearningのfull connectで係数の大小で表現できているかなと思う.
 あとはてんかんとか病気との関連の話も大量に出てきて全く読み進まなかったので結構飛ばしながら読んだ.