先に読んだ同氏の「知の旅は終わらない」に影響されて読んでみた.60年代後半から70年代中盤までの中核派と革マル派の闘争をまとめたもの.連合赤軍の浅間山荘とかは過去の事件の特集でも何度かみたことがあったから知っているが,正直これほどまでにいわゆる内ゲバが展開されていたことは知らなかった.特に死者の数が全くの想定外に多い.この書物だけでは当時の社会というか空気感まではわからないが,大学生などはまともに講義を受けられたのか不思議に思う.単純に読むとほとんど内戦状態だったのではないかと思えるほどだった.それとも主に大学生の闘争なので社会に与えるインパクトはそれほど大きくはなかったのだろうか.一般的な社会人や家族には縁遠い話だったのかしら.でも電車乗ってたら突然窓破られて鉄パイプ持った輩が入ってきたなんて場面に遭遇したら怖くて外歩けないよなぁ...