1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

福岡伸一「生命海流」を読んだ

福岡伸一先生の新作.コロナウィルスが全世界に広がる直前にガラパゴス諸島へ行った旅行記ガラパゴス諸島に対する知見や見方が変わったし,生命に対する考え方も一つ新しくなった気がした. 特にニッチにな部分に余裕のあることで生物が人間に対して恐怖心を抱いたり,一目さんに逃げたりしないという洞察は面白かった. これがまさに楽園というものなのかもしれないと思った. が,著書全体としてはいまいちだった.本の分量を増やしたいだけのような同伴したコックやお手伝いにやたらページ数を割いたり,同じような記述が複数回あったりと質としては低い方だったと思う.