1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

入江杏「悲しみとともにどう生きるか」を読んだ

2000年に起きた世田谷事件の被害者の家族の方が編集された本. 当初東日本大震災の遺族の方々に関する本かと思っていたが全然ちがった.その上被害者心理や死刑制度に関して極めて重要なことが描かれていた.当事者,悲当事者という対立構造の問題点,他人の関心のなさ,考えさせられるものがたくさんあった. 同時に「なぜ人を殺してはいけないか」という問いに対する答えをもらったような気がしたし,「人権」について自分が何も知らなかったということを再認識させられた. ちなみに「ブリーフケア」という単語が何度か出てきたが,自分にとっては初見ではなくてどこかで過去に見た気がする.どの本だったかは思い出せない..