1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

アルフレッド・アドラー「生きる意味」を読んだ

途中から飛ばし読みして,最後の章で「生きる意味を問うことは,人間と宇宙の関連に着目した場合にのみ,意味と価値があります.」と冒頭に出てきたところで読むのやめた.他の研究者の主張の誤りを必要以上に記載していて読みにくい上に,人はそんなに単純じゃないだろうと思えるような型分類をそこへの押し込みがきつくてイマイチ説得力に欠ける.

福岡伸一「フェルメール 光の王国」を読んだ.

スマートニュースで紹介記事を見たので読んでみた本.フェルメールだけでなくレーウェンフックとの絡みが福岡先生の信じる仮説とセットで紹介されている.福岡先生の他の著書でも語られている内容は多いけれど,それぞうれの作品が飾られている美術館のキュレーターの話が盛り込まれており,美術品っていうのは単に絵の素晴らしさだけではなくて画家や絵画自体の歴史も知っていると奥行きが出てくるんだなと改めて思わされた.それにしてもこの本と先に読んだ「フェルメール 隠された次元」で初めてフェルメールの作品を絵で全て観たが,その精密さに驚かされた.全体を観れば絵だとわかるけれど,細部だけ観たら写真と見間違うこともありそう.特に「取り持ち女」の右側に描かれている瓶などは光の反射具合など本物にしか見えない.

福岡伸一「フェルメール 隠された次元」を読んだ.

 スマートニュースのキュレーションで流れてきたので購入.本当は前作「光の王国」を買うつもりだったが見つからなかったのでこちらを読んだ.というのは嘘でタイトルうろ覚えで書店に行って買ったらあとから違う本だったことに気づいた.  購入経緯はさておき面白い本だった.福岡先生は相変わらず文章が上手いと思うのと自分の探究心とか感性に非常に素直だと感じさせられる.フェルメール作品に対する想いなど文章で読まされるこちらとしてはちょっと異常だなと感じてしまうほど.  この本で一番おもしろかったというか印象に残ったのは福岡先生のフェルメールに対する解釈で,フェルメールは世界をとても平等に観る科学的にすぐれた目を持っていたというもの(勝手な意訳).何かを解き明かしたい,何かを知りたいという科学的なマインドは常に持っておきたいものだと思った.というかそういうマインド持って何かに没頭するのはとてもおもしろいので何か没頭できるもの見つけたいなと思った.

小坂井敏晶「答えのない世界を生きる」を読んだ

神楽坂にあるかもめブックスで目について買った本.前半はそもそも答えの出せない問題に答えがあると思っていることの問題や,フランスの大学事情など,日本にいると日本だけがおかしいと思えてくるが他の国でも同じような問題を抱えていることがわかったりしてとても有用だった. 後半は少し雰囲気が変わってきて,著者の抱いていた劣等感やコンプレックスなどに悩んだ話しが多くなりややメンヘラな感じが漂っていた. まぁもうこの著者の本は読まなくてもいいかな...

「大学・中庸」を読んだ

以前どこかで聞いたことのある”中庸”という言葉が気になって読んでみた.生きていく上での気構えのあり方のようなものが説かれているが,最終目的が聖人君主として世を治めていくことなので自分ごととして捉えるには逸脱した部分も多かった.

レイチェル・カールソン「沈黙の春」を読んだ

 1950年代アメリカで害虫駆除のために化学薬品が大量に散布されていた時代のおはなし.タイトルは薬品の散布により目的の害虫だけでなく自然のバランスを崩してしまったことにより,鳥や虫,動物が姿を消してしまい春が訪れても冬のように静かになってしまうことからつけられている.  そういえば昔は農薬の散布などで日本でもよくこういった話しを聞いた.特に昔のドラえもん映画「アニマルプラネット」なんかでは自然破壊がテーマになっていたのを覚えている.あのころが環境問題はピークだったんじゃないかなぁ.そう考えると今はあまり新聞やニュースでも取り上げられないけどどうなってるのかしら.  一つおもしろい話しだったのはヒアリについて.日本では少し前に海外からヒアリが入ってきたとマスコミで騒ぎになっていたが,この本を読む限りだと人間に害はなく,ただ薬品会社が殺虫剤を買わせるための宣伝だったらしい.日本のマスゴミが流してるのも案外そのころのネタを引っ張り出してきてるだけなのかも.  それにしても害虫だからといって駆除してしまうと自然の生態系を崩すと散々中小しておきながら,最後は薬品以外の駆除方法を賞賛しまくっていた.確かに大規模な薬品散布に比べると影響は少ないのかもしれんが,ちょっとどうなのかと思う内容だった.

レイチェル・カールソン「センス・オブ・ワンダー」を読んだ

 福岡伸一先生の著書でも度々紹介されていた本を読んでみました.わずか60ページほどで56歳でガンでなくなった著者の最後の作品ということですが内容は重厚です.主に甥であるロジャー氏が幼少の頃に自然のどんなものに目を向け気づいたかを記した書なので重みがある内容ではないですが,地球という星で生きている生命という生命の灯火について考えさせるには十分です.そして私自身が推してやまない「羆撃ち」に通じるものが合った.これは良い本だ.