1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

稲盛和夫「考え方」

※ネタバレ注意
書店で見つけて購入した。著者の「生き方」「働き方」とかは過去に読んだことがある。タイトルだけ見たときはすでに読んだことある本かと思ったけど、新作だったので買ってきた。似たようなタイトルは覚えきれない。。。

  • 読中メモ
    • どこが特にということはないけど、全体的に惹きつけられる。見失いかけてた仕事に対する姿勢を思い出させてくれる感じ。自分自身が転職3ヶ月ってこともあって日々その日をなんとか過ごす事しかできてないけど、ほんとは何がしたかったのかとか、前はもっとこういう思いを持って仕事しようとしてたとかを思い出させてくれる。
    • 「心を純粋にする努力を不断に続ける」の部分。これは意識ではなく、無意識の部分を鍛えるということだろうか。確かに普段から意識的に考え方を整えていれば無意識の部分も変わってくるというのは正論な気がした。科学的な根拠はないと思うけど、そんな気がした。
    • 成功した経営者と言えども不安に思って人の言葉に救われたりする。やはり他人の書いた自伝よりも本人の書いた本の方が感慨深いものを与えてもらえる。
    • 天国と地獄の話がとても面白い。同じ環境なのにそこにいる人間次第で天国にも地獄にもなる。色々考えさせられる。
    • 「心の中で思う」文章で読むと改めてどんな現象なんだろうかと感じた。いつかAIが心の中で何かを思う日がくるだろうか。来たとしても観測できないか、人間と同じで。。。

*読後感
精一杯努力したい、誠意を持って仕事に励みたい。そう思っているのに具体的に何をしたら良いのかが分からない状態が一番辛いと思う。できる事なら一生懸命働きたい、一心不乱に一つのことに集中して何かを成し遂げたい。そう思ってても何をしたらいいか分からない、何をするか決めるヒントさえ見つからない、ただ焦るだけ。そんなときはどうすればいいんだろう。。。。。

この本はきっと繰り返し何度も読んだ方がいい。書かれていることをちゃんと理解するとかではなくて、自分の読んだ時のステータス、心理状態で受け取り方が大きく変わってくる。読むたびに気づかされることが変わると思う。

どういう考え方をして、どういう行動をすべきなのかは理想としてあるけれど、普段何気なく生活しているといつの間にか忘れてしまっているし、その思いも色褪せているように感じる時もある。でもこういう本を読むともう一度ちゃんと考えよう、行動しようと思わせてくれる。昔は本なんか読まなくてもその思いを持ち続けられていたような気がするのがちょっと悲しい。まぁでも本読んだらその思いが蘇ってくるからまだまだ大丈夫かな。

考え方~人生・仕事の結果が変わる

考え方~人生・仕事の結果が変わる