1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

福岡伸一「フェルメール 光の王国」を読んだ.

スマートニュースで紹介記事を見たので読んでみた本.フェルメールだけでなくレーウェンフックとの絡みが福岡先生の信じる仮説とセットで紹介されている.福岡先生の他の著書でも語られている内容は多いけれど,それぞうれの作品が飾られている美術館のキュレーターの話が盛り込まれており,美術品っていうのは単に絵の素晴らしさだけではなくて画家や絵画自体の歴史も知っていると奥行きが出てくるんだなと改めて思わされた.それにしてもこの本と先に読んだ「フェルメール 隠された次元」で初めてフェルメールの作品を絵で全て観たが,その精密さに驚かされた.全体を観れば絵だとわかるけれど,細部だけ観たら写真と見間違うこともありそう.特に「取り持ち女」の右側に描かれている瓶などは光の反射具合など本物にしか見えない.