1950年代アメリカで害虫駆除のために化学薬品が大量に散布されていた時代のおはなし.タイトルは薬品の散布により目的の害虫だけでなく自然のバランスを崩してしまったことにより,鳥や虫,動物が姿を消してしまい春が訪れても冬のように静かになってしまうことからつけられている. そういえば昔は農薬の散布などで日本でもよくこういった話しを聞いた.特に昔のドラえもん映画「アニマルプラネット」なんかでは自然破壊がテーマになっていたのを覚えている.あのころが環境問題はピークだったんじゃないかなぁ.そう考えると今はあまり新聞やニュースでも取り上げられないけどどうなってるのかしら. 一つおもしろい話しだったのはヒアリについて.日本では少し前に海外からヒアリが入ってきたとマスコミで騒ぎになっていたが,この本を読む限りだと人間に害はなく,ただ薬品会社が殺虫剤を買わせるための宣伝だったらしい.日本のマスゴミが流してるのも案外そのころのネタを引っ張り出してきてるだけなのかも. それにしても害虫だからといって駆除してしまうと自然の生態系を崩すと散々中小しておきながら,最後は薬品以外の駆除方法を賞賛しまくっていた.確かに大規模な薬品散布に比べると影響は少ないのかもしれんが,ちょっとどうなのかと思う内容だった.