1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

幡野広志「ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。」を読んだ.

 死が現実のものとして目の前に現れると人は意識がどう変わるのかが克明に標された本.これまでこういった本は何冊か読んできたが著者と年齢が近いだけに余計に親近感が湧いた.
 著者が息子さんに伝えたいと思っていることも大部分の意見には同意できるもので読んでいて確かに自身の中から湧き出てきた言葉を綴っていらっしゃるなという感じがした.ただこの著者の方が幸せだと思うのは自分のやりたいことをよく噛み締めていらっしゃることだと思った.やりたいことがわからないなら色々チャレンジしてみれば良いと仰ってはいるがもしそれにすら疲れてしまったら,,と思った.実際に今この本を読んでいる自分自身がまさにそのような状況で,辛いことの果に本当の面白さがあると思ってこれまで生きてきたが,やはり30年以上も生きているとある程度先が見えてしまって面白さが欠けてくる.ではどうすればいいのかというと妙案が浮かばずにただそういう時もあるさと今はじっと何かに出会うのを待ってみている.が,自分も寿命を宣告されるようなことがあれば,何か変わるのだろうか.本当にやりたいことは未だに見えていない...