1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

佐藤優「一触即発の世界」を読んだ

久しぶりに氏の著書を読んだ.これまでの著書と違わず新聞や報道からどのように情報を読み取るかについての知見に面白さがある.もともと外務省でソ連を担当していただけあって毎回ロシア関係の著書が多く,今回の著書も安倍総理プーチン大統領山口県での会談や北朝鮮に関するものがほとんどだった.
ところで毎度のように氏が日本に危機が訪れているような発言をしているものの,本を読んでいる時こそこれは,,と思うものの一度読み終えてしまうと全く印象に残らないのは何故だろうと考える. と,改めて考えてみると恐らく現代危機的状況にあるのは北朝鮮問題だけではないからだろうなと思った.北朝鮮が暴発して戦争が始まったり,核ミサイルを打ち込んでくればそれはそれで大惨事だが,かといってその確率は今すぐ疎開しなければならないほどではないなと思ってしまうし,それよりも一度外に出れば非常なストレスに晒される日々を生き残る方が余ほど大変だ.いっそ世界がなくなってしまえばいいのにと自虐的に考えている人も少なくないだろうな.