1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

司馬遼太郎「王城の護衛者」を読んだ

 会津藩藩主松平容保の伝記を中心とした短編集.学校の教科書では描かれていない会津藩主の家柄や幕末京都守護職を受け入れるまでの松平春獄一橋慶喜との問答・葛藤が面白い.政治謀略や謀を得意とした長州藩薩摩藩と比して会津藩及び容保はその方面に置いては全く幼稚で何もできないどころか知りさえもしない人物になっていた.
 その他は大村益次郎河井継之助,人斬り以蔵の話だったのでこれはこの本に収録されている短編を読むよりはそれぞれの「花神」「峠」を読んだ方が良いと思う.