※ネタバレ注意
選書の理由
伊坂幸太郎先生の本の新刊は全て読んでいるのでこれも例外にもれず購入。7/28発売となっていたわりに7/26頃にはもう書店に並んでた。これが角川書店の力か、講談社の発売日に並ばないノベルスの新刊とは違う。。。書評
汚い仕事の請負人である主人公とその息子の目線でストーリィが展開して行く。登場人物たちはお互いにお互いの気持ちをなかなか理解できないままにそれでもお互いのことを考えながら生きている彼らと、冷酷で臆病な黒幕・医師との対比が面白かった。オチは途中からなんとなく察しがついたけど、それでも涙が出てきたし、ことあるごとに他人の気持ちを理解することができない描写があったわりに最後は"情けは人のためならず"のような展開で一石投じていた。 欲を言えば主人公の内面をもう少し詳細に知りたかったなぁ。-メモ
コメディタッチで面白い本というのはついつい時間を忘れて読み進めてしまう。
スズメバチと本物のスズメバチの巣を撃退した殺人者、殺人者の恐る恐妻、母を思う健気な子供と大人気ない母親、日常と非日常のアンバランスな感じがストーリィに厚みを持たせている。
"松田さん、同じような文言でしたよ、と伝えたかった。"何かを伝えたい相手がいるということは良いことだなと思った。