1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

諸富祥彦「人生を半分あきらめて生きる」

まとめアプリで記事を見かけたので購入。特に何かを諦めるつもりもないけど、いつのまにかあきらめてしまわないようになれば良いなと思って読んでみる。

 何かをあきらめるためには何かに執着する必要があると思うけど、プロローグに上がっている例をみる限り作者自身があきらめたものと現代の若者があきらめているものって明らかに異質な気がした。あきらめる価値のあるものとそもそもあきらめるという言葉すら似つかわしくないどうでもいいものがあるだろう。仕事も、友人もそうだね。  本当にあきらめたいなら人生そのものをあきらめれば良い。人生をあきらめず他のものをあきらめているのなら、それはなんのためだろうか。生き残るためか。生き残ることになんの価値がある。苦しくても踏ん張って、頑張ってその先に見えたものに生きている価値はあるだろう。最初から生きるためにあきらめるというなら全てが矛盾している。生きながらにして生きていないような感じだ。
 まだ2章までしか読んでないのでこの後は違うかもしれないが、ここまでは兎に角書いてあることが薄っぺらくて嘘くさい。日本が将来財政的に破綻するだろうから絶望してる人間なんていないと思う。
 生きるために生きるためのテクニックを駆使する行為ってどうしてこうも気持ち悪いんだろう。吐き気がしてきそうだわ。税負担のための結婚の方がこの本の主張する生きるテクニックよりもよっぽど真っ当な気がする。
 この本はゴールが見えてしまったら面白くないと思うような人にはまったく価値のない本みたいです。普通に時間の無駄だったから途中から流し読んだ。

人生を半分あきらめて生きる (幻冬舎新書)

人生を半分あきらめて生きる (幻冬舎新書)