1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

森博嗣「εに誓って」2回目

※ネタバレ注意
Gシリーズ2周目。この本は大学院受験間近に控えてたから買っただけでしばらく研究室の机の上に置きっ放しになってた巻。いつも森先生の本は発刊された瞬間に買って読んでたので例外的でとても思い出深い本。これを買った当時、発売日になっても大学の書店(books fronte)に並んでなくて講談社の本の入荷は遅いんだと認識した。

  • 読中メモ

    • 加部谷が山吹の実家に行った事があるという記述があるが、これより前の巻でそんな事があった記憶がない。確か最初に読んだ時も同じ箇所で同じ事感じた気がする。
    • 犀川先生はホテルの部屋がすきなのか、、、家族で泊まれるようなホテルならともかくビジネルホテルはいつまで経っても好きになれない。大学受験の時に初めて泊まった時の絶望感が未だに忘れられない。あんな狭い空間に人間が収まっていられる事が兎に角信じられなかった。普通じゃない。。。なんとなく犀川先生がビジネルホテルの一室で電話しているトコ想像したら、遊びで都内のビジネルホテルに意味もなく泊まってみるの面白いかもなとか思えてきた。
  • 読後感 端々にとても文学的な表現が散りばめられている作品だと思った。森先生の作品はどうしてもミステリィに目が行かなくて登場人物の心中や発言の内容ばかりが気になってしまう。彼彼女らの悩み、思いに自分と近いものを感じる時にとても安心するし、もっと彼彼女らの事を知りたいと思う。自分はなんらかの安心感を求めて読書をしてるんだろうか。その傾向は大学生の頃の方が強くて森先生の作品にもっともっと共感していたような気がする。

εに誓って (講談社ノベルス)

εに誓って (講談社ノベルス)