1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

森博嗣「サイタxサイタ」2回目

ネタバレ注意
Xシリーズ2周目

  • 読中メモ

    • だから、車から降りて、夜の街を二人で歩いた。一時間ぐらいだったか。不思議はことに、彼は仕事の話を一切しなかった。長い橋の中間で、星空を見た。自分の気持ちと同じような、ぼんやりとした空だった。
      -> 森先生の本は読んでいると時折、急激に惹きこまれていく箇所に遭遇する。この巻ではココがそんな箇所だった。
  • 読後感
    こんな終わり方だったのか、最初に読んだ時の記憶が全くない。。妹の悪い仲間を葬るところはいいとして、妹自身を殺してしまうところはもう少し描写が欲しい気がしたなぁ。。前巻と同じで主な登場人物がほぼほぼ小川、真鍋、鷹知、永田、椙田(電話)に絞られて洗練されてきた感がありました。まぁ、次巻で完結しちゃうんだけど。。。。。それから2周目の感想で何回も書いてますけど、やっぱり小川さんの描写に感じ入るところが多いですね。30代になってある程度先が予測できるようになってしまった時のやるせなさというか、無鉄砲にとりあえずはこれだけやってれば良いかとか、まぁまずはこれぐらいでいいかという考え方ができなくなる感覚。自分の場合は諦めというよりも焦りに近い感じを覚えることもありますが、これは衰えなのか変化なのか。。。まぁなんというか年齢と共に同じ作品読んでも受け取り方が変わるのってやっぱ面白いですね。3回目読んだらどんな感想持つんだろう。