森博嗣「ムカシxムカシ」2回目

※ネタバレ注意
Xシリーズ2周目

読中メモ
- なんとなく、こういう時に人間は、死にたくなるんじゃないだろうか、と考えてしまった。(中略)死ぬのは本当に簡単なことなのだ。少なくとも生きることに比べたら、短い決意とほんのちょっとの勇気で実現する。それよりも、だらだらと傷つきながら生きながらえる方を選ぶなんて、いったいどうゆう了見だろうか、と思わないでもない。
読後感
- いまいち印象が薄い。他のシリーズの登場人物がほとんど出てこない(椙田とアキラだけ)巻があったことに逆に驚いた。もっと色々あったように思ってたけどこのあと2冊で完結なんですね、意外。。小川の考えていること、感じていることなんか今の自分と重なる部分が多くてもっと共感できても良いと思うけど、入ってこない。大学生の頃にS&Mシリーズを読んで感じたような感覚にはならなかった。それでも真鍋のキャラは乙一の「GOTH」の主人公とか本多孝好の「MOMENT」の主人公みたいにある種達観していたり、抜群の客観性持ってるとこが結構好きかも。