1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

伊坂幸太郎「クジラアタマの王様」を読んだ

久しぶりの新刊. 最初の方は村上春樹作品かと思うような始まり方で面白かった.日常描写では昨今の炎上やそれに疎い老害のネタなどが出てきて辟易するが,案外物語の展開が早く早期円満解決してしまうため特に苦にならなかった. メモ:メタ認知と精神的ス…

東野圭吾「希望の糸」を読んだ

久しぶりの新刊,加賀恭一郎シリーズ.加賀の従兄弟の松宮の出生に関わるお話.最近の傾向とは違って科学的な内容ではなくて複雑な親子のあり方を考えさせられる作品だった.読んでいて考えさせられるというよりも涙がでてくる感じだった. もうちょっと東野…

森博嗣「それでもデミアンは一人なのか?」を読んだ

WWシリーズと銘打たれた第1巻です.ネタバレは書きませんがWシリーズの11巻と捉えても差し支えないです. 最近の森先生の本には珍しいなと感じる最後の最後でどんでん返しというか物語が急展開しました.久しぶりにタイトル,そういう意味だったのかと思…

木村盛武「慟哭の谷」を読んだ

ニュースアプリで偶然目にしたので購入. 最初はフィクションかとも思ったが現実に起こった出来事とのことで凄まじさを感じた.正直ここまでヒグマに対して無力なものなのかとも思うがこれこそが事実は小説よりも奇なりということなんだろうなと思った.おそ…

五木寛之「旅立つあなたへ」を読んだ

書店でなんとなく目についたので購入. 読んでいて共感できる部分が多い本だった反面,ハッとさせられる文章も随所に見られた. めったに出会えないけどたま〜に巡り会う落ち込んだ時とか不安を抱えた時に読みたい本の一つだと思った.

菅野仁「友だち幻想」を読んだ

一万円選書,最後の一冊.最初数ページ読んであまり読む気のしない本だなと思ったけど京都学会参加のおりに新幹線内で読了.全体的に旧態依然とした考え方を押し付けるな,苦手な人間とは距離を取れといった内容でとくに得られるものはなかった.こういう考…

五木寛之「人生の目的」を読んだ

書店で目についたので買ってみた.導入部分は面白かったものの最後は宗教論にまでなって,なにが言いたいのかとっ散らかってた.ただ「歎異抄」は読んでみたいと思ったし,法然と親鸞についてはもうちょっと知りたいとも思った.

相場英雄「不発弾」を読んだ.

一万円選書の一冊.昭和後期からバブルの時代を経て現代に至るまでのいわゆる財テクブームからきな臭い人間関係を描いたミステリー.なんか色々伏線もうちょっと描いてくれればさらにおもしろくなったんじゃないかなぁと思った.母親の実情とか荒井さんが実…

佐藤優「友情について」を読んだ.

久しぶりに佐藤優氏の作品を読んだ.氏の高校時代の同級生の半生を文字に起こした作品とのことで佐藤優氏と同級生との半生が交錯するような形で文章が綴られている.佐藤氏の部分については相変わらず特捜や外務省に対しての恨みが深いなあという感想を受け…

スティーブン・キング「11/22/63」を読んだ

1万円選書の一冊.日本人にはなんの数字かピンとこなかったがジョン・F・ケネディが暗殺されて日付がタイトルになっているらしかった.内容はタイムトラベル物で過去をやり直すことで未来を変える感じの話しだった.感想としてはいわゆる普通のSF小説の部類…

西尾維新「余物語」を読んだ

長い...久しぶりにまっとうな怪異が出てきたような気がしますが,昔ほどやり取りに敏捷性や面白さを感じなくなってただただまどろっこしい文章に見えてきた.ストーリーが展開しないままどうでもいい思考が明文化されているだけだからイマイチ面白くない…

司馬遼太郎「真説宮本武蔵」を読んだ

ひさしぶりに読んだ司馬作品.タイトルの「真説」にあるとおりバガボンドで知ってる宮本武蔵とは似ても似つかない宮本武蔵が描かれていた.吉岡兄弟が本来はいなかった説とか伊織がこれだけ重要な人物だったことに驚いた. 印象に残ったのは「軍学」に関する…

伊坂幸太郎「シーソーモンスター」を読んだ

リレー形式小説の一部らしいが伊坂先生の小説は出た瞬間に購入して読んでいるので関係なく読了.内容的には前作の「フーガはユーガ」にやや似たところがあるSFカルトチックな2人の登場人物の関連性を描いた作品だった.2つの作品からなる短編集と捉えるこ…

ロバート・A・ハインライン「夏への扉」を読んだ

一万円選書の一冊を久しぶりに読み終えた.1970年代に描かれた小説なので30年後を想像するとこんな感じに想像されるんだなぁとその30年後がとっくに過ぎ去った現在では不思議な感覚になった.現在の感覚で読んでしまうとやすいSFだなぁとしか思えないが,197…

アルフレッド・アドラー「生きる意味」を読んだ

途中から飛ばし読みして,最後の章で「生きる意味を問うことは,人間と宇宙の関連に着目した場合にのみ,意味と価値があります.」と冒頭に出てきたところで読むのやめた.他の研究者の主張の誤りを必要以上に記載していて読みにくい上に,人はそんなに単純…

福岡伸一「フェルメール 光の王国」を読んだ.

スマートニュースで紹介記事を見たので読んでみた本.フェルメールだけでなくレーウェンフックとの絡みが福岡先生の信じる仮説とセットで紹介されている.福岡先生の他の著書でも語られている内容は多いけれど,それぞうれの作品が飾られている美術館のキュ…

福岡伸一「フェルメール 隠された次元」を読んだ.

スマートニュースのキュレーションで流れてきたので購入.本当は前作「光の王国」を買うつもりだったが見つからなかったのでこちらを読んだ.というのは嘘でタイトルうろ覚えで書店に行って買ったらあとから違う本だったことに気づいた. 購入経緯はさておき…

小坂井敏晶「答えのない世界を生きる」を読んだ

神楽坂にあるかもめブックスで目について買った本.前半はそもそも答えの出せない問題に答えがあると思っていることの問題や,フランスの大学事情など,日本にいると日本だけがおかしいと思えてくるが他の国でも同じような問題を抱えていることがわかったり…

「大学・中庸」を読んだ

以前どこかで聞いたことのある”中庸”という言葉が気になって読んでみた.生きていく上での気構えのあり方のようなものが説かれているが,最終目的が聖人君主として世を治めていくことなので自分ごととして捉えるには逸脱した部分も多かった.

レイチェル・カールソン「沈黙の春」を読んだ

1950年代アメリカで害虫駆除のために化学薬品が大量に散布されていた時代のおはなし.タイトルは薬品の散布により目的の害虫だけでなく自然のバランスを崩してしまったことにより,鳥や虫,動物が姿を消してしまい春が訪れても冬のように静かになってしまう…

レイチェル・カールソン「センス・オブ・ワンダー」を読んだ

福岡伸一先生の著書でも度々紹介されていた本を読んでみました.わずか60ページほどで56歳でガンでなくなった著者の最後の作品ということですが内容は重厚です.主に甥であるロジャー氏が幼少の頃に自然のどんなものに目を向け気づいたかを記した書なので重…

福岡伸一「ナチュラリスト 生命を愛でる人」を読んだ

福岡先生の他の著書でも何度か紹介されているドリトル先生の故郷から出発し,ナチュラリスト,日本語では博物学者とはどういう人なのかを様々な実在の人物を紹介しながら考察した本. 私自身は機械や電子回路といった方向に幼少の頃から強い興味を抱いている…

立川談四楼「ファイティング寿限無」を読んだ

一万円選書の一冊.落語家でありながらボクサーとして世界チャンピオンになるというフィクション物. 普通の小説だった.小説の中で主人公が落語家なのかボクサーなのか迷っていたように,落語家としての描写もボクシングの描写もどっちつかずで試合が始まっ…

リテールAI研究会「リアル店舗の逆襲」を読んだ

最近ニュースで見かけるトライアルカンパニーやサツドラなどの店舗での取り組みが紹介されており,同社が何を考えどういう店舗を作っていく思想をもっているのかがわかりとてもおもしろかった. ただ注意して読まないといけないのはAIという言葉が定義曖昧な…

角幡唯介「極夜行」を読んだ

太陽の登らない極夜のグリーンランドを立った独りで旅した冒険家のノンフィクション.先に読んだ「羆撃ち」に感化されて読んでみた. というのも本を読み出してからずっと読んでいた本が人生の失敗談や死に瀕した話などどうも気が滅入る作品ばかりだったとい…

久保俊治「羆撃ち」を読んだ

一万円選書の一冊.すばらしい本だった.自然とは何か,命とは,生きるとは何なのかが克明に描写されている良書だと思う.プロのハンターとして山に篭り,五感を研ぎすませることによって山と,自然と一体になりながら羆や鹿といった獲物を追っていく姿が見…

アニンディヤ・ゴーシュ「Tap」を読んだ

面白い本だった.主に2016年に書かれている話しなので若干古いと感じる部分はあるものの,モバイルの可能性を的確に書いているように思った. 確かに位置情報データがあればもっといろんな情報,特にWeb広告が自分に関連したものになって有益な情報に変化す…

加藤陽子「それでも,日本人は「戦争」を選んだ」を読んだ

一万円選書の一冊.歴史はこういうふうに読み解けば良いというのを教えてくれる本だった.ここまで人物関係や当時のやり取りが関連建ててわかれば歴史もさぞかし面白かっただろうなと思った. 司馬遼太郎の幕末から明治維新にかけての本もそうだったが兎に角…

堀江貴文 西野亮廣「バカとつき合うな」を読んだ

最近注目している二人の共著を読んだ.’バカ’という言葉はちょっと強いものがあるけど言っていることはスティーブ・ジョブズの言っていた’ステイ フーリッシュ’と同じだろう.兎に角行動してどんどん新しい事にチャレンジしていこうという二人からのエールの…

最相葉月「理系という生き方」を読んだ.

1万円選書で選んで頂いた本2冊目.理系の大学教授やその道で有名な人たちが如何にしてそのテーマを決めたかという話しが東工大の講義として,時に本人から偉人の場合は著者が調べた内容が語られている.大雑把に読むにはとてもおもしろい内容で,この本から…