1000冊の記憶

1000冊以上本を読むともう内容が曖昧になってくるのでちゃんと感想を残します http://booklog.jp/users/f_t812

福岡伸一「せいめいのはなし」を読んだ

福岡先生の本は有名どころは全て読んでしまったから,どこかで聞いたことのある話ばかりだけれど,それでも面白い.本書は複数の人物との対談の形を取られているので,自分が本を読んだ時には考えもしなかったこと,理解できていなかったことがわかりとても…

西部邁「保守の真髄」を読んだ

冒頭の解題から,なんだこの文章はと思えるような強烈な表現・難解な表現のてんこ盛りで著者の並々ならぬ想いというか魂の叫びのようなものが重くのし掛かってくるようだった. 最初の数章を読んでみようかと思っていたが文章にあてられそうだったので,一度…

佐藤優「一触即発の世界」を読んだ

久しぶりに氏の著書を読んだ.これまでの著書と違わず新聞や報道からどのように情報を読み取るかについての知見に面白さがある.もともと外務省でソ連を担当していただけあって毎回ロシア関係の著書が多く,今回の著書も安倍総理とプーチン大統領の山口県で…

司馬遼太郎「最後の伊賀者」を読んだ

タイトルは忍者ものだけど中身は短編集で最後は道頓堀の由来にまで発展していった.司馬先生の忍者モノといえば「梟の城」が好きだったけど,久しぶりに忍者モノ読んでみると忍術っていうのはいかに人を幻惑させるかにかかっているのがわかる. あとは円山応…

司馬遼太郎「王城の護衛者」を読んだ

会津藩藩主松平容保の伝記を中心とした短編集.学校の教科書では描かれていない会津藩主の家柄や幕末京都守護職を受け入れるまでの松平春獄や一橋慶喜との問答・葛藤が面白い.政治謀略や謀を得意とした長州藩や薩摩藩と比して会津藩及び容保はその方面に置…

司馬遼太郎「北斗の人 下」を読んだ

江戸後期に千葉道場を開いた千葉周作の伝記.奥州に生まれた周作が剣のみでいかにその流派を完成させ,江戸に大道場を開いたかが司馬先生の手で小説の様に語られている. 江戸時代の道場が今でいうサービス・商品と非常に類似点が多いことがよくわかる.繁栄…

「看護婦が見つめた人間が死ぬということ」を読んだ

いくつもの死を見てきた看護婦がその実例を文章にする中で,自身が死というものをどう捉えているかが描かれている,とても考えさせられる一冊だった. 看護婦が見つめた死なので一例を除いては病気でなくなった人たちの実例で構成されてはいるものの,病気や…

司馬遼太郎「北斗の人 上」を読んだ

あの坂本龍馬も通ったという北辰一刀流の始祖千葉周作の半生を描いた物語.同じ司馬作品「竜馬が行く」をでは脇役でしかなかった北辰一刀流の始まりが主役.これを知れば「竜馬が行く」の味わいもまた変わってくると思う. 万物は流れの中にあって人間という…

福岡伸一「動的平衡3」

選書の理由 福岡先生のこのシリーズは読まずにはいられない.また研究や普段の仕事にやる気を出してくれて,センス・オブ・ワンダーの気持ちが盛り上がってくることを期待して読み始める. 書評 一気に読み終えた.最初に「動的平衡」シリーズと出会った時と…

福岡伸一「生命の逆襲」

選書の理由 福岡先生の本を手に入り続けるか,飽きるまで読んでみる最中.研究や仕事で苦労したり悩んだりして,それでも努力を続けている人の話は活力とやる気をくれる.この本からもそんな気力をもらえたら儲けもの. 書評 福岡先生が日々感じていることを…

ユヴァル・ノア・ハラリ「サピエンス全史 上」

選書理由 読書芸人で紹介されていて読んだことない分野だったので購入してみた. 書評 ホモ・サピエンス発生の話から最後は近代の帝国の話まで非常に幅広いというか時系列的に長い話がまとめられていた.最初のホモ・サピエンスがネアンデルタール人などの他…

福岡伸一「変わらないために変わり続ける」

選書の理由 最近,福岡先生の著書は文学(物語)と認識している.描画される文の綺麗さや表現はとてもサイエンスを書いているとは思えずあたかも小説を読んでいるような気にさせられる.好きな作家が見つかればその人の著書は気がすむまで読みたくなるのでその…

養老孟司「遺言」

選書の理由 書店でタイトルが目についたので購入してみた. 書評 最近養老作品はあまり読んでいなかったけど,これは面白かった.イコールを生み出した人間,”同じ”を作ろうとする意識.コンピュータの話はちょっと飛躍している感があったが,都市化により多…

福岡伸一「動的平衡2」

選書の理由 福岡先生の著書はいつも内容的にはサイエンスなのに物語性に富んでいて読みやすいし,何かを考える上で非常に示唆的なことが多い.今回もそんな刺激を求めて読んでみる. 書評 いつも通り物語調で進んでいくサイエンスの本になっていた.これは出…

福岡伸一「できそこないの男たち」

選書の理由 福岡先生の物語性のある生物学の本は読んでて心地好いし,生命とは,生きるとは何なのかについての示唆を与えてくれる.要するにやる気を出したい時に読む本. 書評 とても面白い本だった.この本を読むと男と女というものの考え方が大きく変わる…

眉村卓「僕と妻の1778話 メモリアルセレクション52」

選書の理由 読書芸人で紹介していた本の内,一冊だけ読んでみたいと思えたので購入.番組で紹介されていたのは新書だったがどうも品薄で手に入りにくいようなのでこちらの文庫で我慢.噂では月末に買えるようになるんだとか... 書評 著者は1日一つ物語を…

福岡伸一「生命と記憶のパラドクス」

選書の理由 福岡先生の苦労した実験話,研究中に思いつく仮説や生命というものに対する考え方をしると自然と自分もやる気が出るため久しぶりに読みたくなって,まだ読んでいない一冊を購入. 書評 これまで読んできた「動的平衡」などのように理系の固い話か…

「もの言えぬ時代」

選書の理由 複数の有識者の意見だったので、偏りは小さいだろうと思って試しに購入。 書評 共謀罪についての本だった。ほとんどの人が共謀罪に反対でとってつけたように賛成している人の意見が中頃に一つだけあった。それも絵に描いたようにうっすい理由で。…

池田善昭 福岡伸一「福岡伸一、西田哲学を読む」

選書の理由 久しぶりに福岡先生の文章・思考に触れてみたくなって購入。 批評 ピュシスとロゴスという考え方について最後は時間という概念が今の自然科学からいかに無視されているかというのが腑に落ちる内容だった。ダイアローグ形式ということもあって内容…

森博嗣「ペガサスの解は虚栄か」

※ネタバレ注意 選書の理由 森先生のこのシリーズは無条件購入。このシリーズは人間とは何かを色々考えさせられるので非常に面白い。 書評 人工知能いが希望的観測をして演算から導かれる事実を見誤る。それを修正するために他の先輩人工知能が指導を行う。学…

稲盛和夫「活きる力」

選書の理由 稲盛氏のこの手の本は仕事に対するやる気を思い出させてくれる。仕事に対するひたむきさ・誠実さについてこれだけ真剣に向き合っている人がいるということだけで十分な励みになると思う。今回もそんな内容に期待して購入。 批評 鹿児島大学での稲…

伊坂幸太郎「ホワイトラビット」

※ネタバレ注意 選書の理由 伊坂作品は無条件購入 書評 時系列が飛んだり、やたらと説明文が多かったのが印象的だった。余計な話が多い方が物語として厚みを増すのはその通りだと思うけどわざわざ記述してくれんでも良いよ。 内容としてはいつもの伊坂作品通…

石田衣良「裏切りのホワイトカード」

※ネタバレ注意 選書の理由 このシリーズは無条件購入。 書評 面白かった。いつも通り一日というか半日で読み終わってしまった。最近のこのシリーズを読むと、社会問題をほんの少しだけ実体験に近く、浅く、広く知ったんだろうなという感覚になる。小説を読ん…

東野圭吾「マスカレード・ナイト」

※ネタバレ注意 * 選書の理由 東野圭吾氏の新刊は無条件で買い。 書評 LGBTが主題だったのかと思いきや、最後は警察批判だった。今回は主人公の閃きとかではなく物語が平穏無事に終わったのはヒロインの習慣だった。まぁシリーズ物ならこういう回があってもい…

日高祐介「組織の毒薬」

選書の理由 人に勧められたので試しに読んでみる。 書評 とても面白い本だった。内容的にはよくあるどう組織をまとめるかとかどう組織をマネジメントしていくかみたいな話だったけど、社員に対して発信していた内容がそのまま本になっているので、とてもリア…

酒井嘉昭「ジオマーケティング戦略」

選書の理由 読んでおく必要がありそうだったから。 -メモ ジオデモグラフィックス、要注意単語 様々なオープンデータから売上予測モデルを作成する方法を見ることができた。商圏分析は消費者の特徴も考慮に入れるともっと面白いものが見れる。遠くから来る人…

森博嗣「MORI Magazine」

選書の理由 最初は買うつもりなかったけど、書店で数回見かけるうちに深層心理に残ったらしく購入。 書評 内容は著者の作品でいうとエッセイに近いものだった。ただ昔と比べると最近わからなくなっている著者の現状が少しだけ垣間見れる。 -メモ

半藤一利 佐藤優「21世紀の戦争論」

選書の理由 池袋のジュンク堂書店で偶然見かけたので購入。本来は半藤一利氏の「文士の遺言」か立花隆氏の著書でも買おうと思っていたが本を手にとってみたところ今ひとつピンとこなかったのでこちらを購入。 書評 面白かった。日露戦争後から現代まで続く日…

立花隆「がん 生と死の謎に挑む」

選書の理由 久しぶりに立花先生の本を読んでみたくなったので購入。久しぶりだったので自分が医療系の話に弱いの忘れていた。電車の中とか外では読めない。貧血起こして倒れるかもしれない。 書評 著者が冒頭で説明しているが、本書はNHKで放送された番組の…

赤坂真理「愛と暴力の戦後とその後」

選書の理由 まとめアプリで紹介されているのを見て購入。新宿のbook1stにたまたまあったから購入したが、もしなかったら買っていなかったかもしれない。 書評 論理展開よりも著者の感情が全面に出ていて非常に読みにくかった。思いつきをメモに残していって…